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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第11章 一線
「集中してる?……」
これをするだけで缶詰めのデミグラスソースは劇的に美味しくなる。
尚且つ、ソテーしたキノコを加えてソースに旨味を移していく。
時間もないし、スープは既製品のミネストローネを温めるだけでゆるしてもらおう。
これだってバージンオリーブオイルを滴し、フレッシュのバジルを千切るだけでずいぶんと美味しくなる。
「陽翔…そろそろできるからテーブルの上片付けて……」
「あ、うん…もうできたの?…凄くいい匂いしてる…」
料理をする音をBGMに僕はいつしか宿題に集中していた。
もちろん、叔母とやる為に頑張った。
勉強道具を片付けていくと、叔母が湯気の立つお皿を運んできた。
「それで?…何ページ進んだの……」
「あ、うん…18ページの途中だけど…」
私はいいとこ10~15ページくらいかなと思っていた。
【ちゃんと集中してたんだ……別に何ページでもよかったんだけどね……】
「はい、リクエストのハンバーグ…サラダとスープもあるから運ぶの手伝ってよ……私はいいけどご飯はジャーに入ってるから自分でよそって……」
言いながら私は冷蔵庫からビールを取り出した。
「うわ、ほんとに美味しそう…母さんのハンバーグはいつもケチャップだよ…」
「そういう言い方しない…姉さんの料理も美味しいじゃない……」
「そうだけど…」
僕はただ叔母の料理を誉めたかっただけだった。
「いいから、冷めないうちに食べなさい……」
私はプルトップを持ち上げてグラスに注いでいった。
「うん、いただきます…」
ハンバーグに箸を突き立て押し込むように割っていった。
溢れる肉汁に驚いた。
目を丸くして頬張っていった。
「…結奈さん……お世辞抜きに美味しいよ……お店のハンバーグみたい…」
「そ、よかった…あ、合格だから…ご飯食べたらお風呂入りなさい……」
「え?…あ、うん……ありがと……」
叔母は何でもないことのようにさらりと口にした。
そしてビールを飲んで、ハンバーグを食べてまたビールを喉に流し込んでいく。
僕は飛び上がって歓びたかったけど、余りに平然すぎる叔母の態度にはしゃげなかった。
「スープも美味しいね…」
「よかった…あぁ、お風呂はさっき溜めておいたから今日はゆっくり入りなさいよ……」
私は極めて平静を装った。
昨夜はまだ私の掌の上だったと思う。
これをするだけで缶詰めのデミグラスソースは劇的に美味しくなる。
尚且つ、ソテーしたキノコを加えてソースに旨味を移していく。
時間もないし、スープは既製品のミネストローネを温めるだけでゆるしてもらおう。
これだってバージンオリーブオイルを滴し、フレッシュのバジルを千切るだけでずいぶんと美味しくなる。
「陽翔…そろそろできるからテーブルの上片付けて……」
「あ、うん…もうできたの?…凄くいい匂いしてる…」
料理をする音をBGMに僕はいつしか宿題に集中していた。
もちろん、叔母とやる為に頑張った。
勉強道具を片付けていくと、叔母が湯気の立つお皿を運んできた。
「それで?…何ページ進んだの……」
「あ、うん…18ページの途中だけど…」
私はいいとこ10~15ページくらいかなと思っていた。
【ちゃんと集中してたんだ……別に何ページでもよかったんだけどね……】
「はい、リクエストのハンバーグ…サラダとスープもあるから運ぶの手伝ってよ……私はいいけどご飯はジャーに入ってるから自分でよそって……」
言いながら私は冷蔵庫からビールを取り出した。
「うわ、ほんとに美味しそう…母さんのハンバーグはいつもケチャップだよ…」
「そういう言い方しない…姉さんの料理も美味しいじゃない……」
「そうだけど…」
僕はただ叔母の料理を誉めたかっただけだった。
「いいから、冷めないうちに食べなさい……」
私はプルトップを持ち上げてグラスに注いでいった。
「うん、いただきます…」
ハンバーグに箸を突き立て押し込むように割っていった。
溢れる肉汁に驚いた。
目を丸くして頬張っていった。
「…結奈さん……お世辞抜きに美味しいよ……お店のハンバーグみたい…」
「そ、よかった…あ、合格だから…ご飯食べたらお風呂入りなさい……」
「え?…あ、うん……ありがと……」
叔母は何でもないことのようにさらりと口にした。
そしてビールを飲んで、ハンバーグを食べてまたビールを喉に流し込んでいく。
僕は飛び上がって歓びたかったけど、余りに平然すぎる叔母の態度にはしゃげなかった。
「スープも美味しいね…」
「よかった…あぁ、お風呂はさっき溜めておいたから今日はゆっくり入りなさいよ……」
私は極めて平静を装った。
昨夜はまだ私の掌の上だったと思う。