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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第11章 一線
今夜もそうなのかは解らない。
陽翔は特に態度に表さないが、明らかに料理をがっついていた。

「そんなに慌てなくてもやらせてあげるって……」

「わかってるよ…別に慌ててなんか……」

それでも僕は一度も箸を置くことなく食事を終わらせていた。

「すごく美味しかった…ご馳走さまでした……じゃあ、お風呂入ってくるね……」

「え、食べたばっかりでしょ……私、まだ飲んでるし……片付けもしてからだよ……少しテレビでも視てからにしたら……」

「大丈夫だよ…それに結奈さんがいいって言うまで待つから…とりあえず僕はお風呂入ってくるから…」

「そう…じゃあ、いっておいで……」

陽翔はそそくさと浴室へと向かっていった。
なんだか押しきられたような感じで私も食事を終えた。
食器を下げて軽く洗って食洗機に入れていった。

「陽翔…ちゃんと浸かったの?……」

「うん、100数えたよ……」

リビングに立つ陽翔は真っ裸だった。
そしてお腹にくっつきそうなほどに反り返らせている。

「はぁ…やる気満々なのはわかるけど私だってお風呂入るんだからね……」

「結奈さんはお風呂入らないでいいよ……ていうか、入らないで欲しい…」

【そんなにすぐにしたいの……】

「嫌よ…出かけたから汗もかいてるのに…料理だってしたんだから……」

陽翔は引き下がらなかった。

「お願い……僕…結奈さんの匂い好きなんだ……同じボディソープやシャンプーの匂いじゃなくて……今の結奈さんとしたいんだ……お願いっ、お願いしますっ…」

土下座でもするような勢いに思えた。

「…ほんとに……陽翔は変態だね……先が思いやられるよ……」

私は呆れるように溜め息をついてキッチンから出た。

「あんまりクンクンとかすんなよ……」

そう言って寝室に促そうと陽翔の横を通り抜けようとした。


「ま、待って…まだお願いがあるんだ…」

昨夜と同じはなんとなく嫌だった。

「なに?……」

私は素っ気なく問い質すと陽翔の我が儘に吹き出していた。

「変態だと思ったら今度は甘えたかよ…この前の気に入ったんだ?……」

陽翔は膝枕で手コキして欲しいとねだってきた。

「うん…だから結奈さんもここで脱いで…」

「…いいよ……」

私はTシャツを脱いだ。
ブラはしていない。
ショーツを脱ぐとソファに腰かけた。           
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