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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第13章 登校日
そのまま部長は鞄を持って美術室を出ていった。
机の上には部長の横顔のページのままスケッチブックが置かれていた。
【相談にのってくれるって言ってもどういうことなんだ…まさかモデルでも紹介してくれるってこと?…】
森宮部長は相当なお金持ちのお嬢さんだと聞いたことがある。
だからあの物言いにも違和感が感じられない。
【仮にモデルを紹介してもらえるとして…モデル料なんて払えっこないのに…】
なんだか途方に暮れてしまう。
【とにかくやっぱり断るなんてできないから…一度だけお邪魔してみよう…】
風景画にするにしても個人のアトリエなんて行ったこともない。
何かアドバイスくらいはもらえるだろう。
この時はそんな風にしか思っていなかった。
僕はその後、部長の横顔のスケッチの続きを描いてみた。
他の女子部員の制服姿をチラ見しながら描き足していく。
【やっぱり本人がいないとラインとかよく解んないな…】
そこに描かれたのは全くの別人だった。
上半身を描いたところでスケッチブックを閉じた。
【そろそろ帰るか…】
結局今日も何も進んでいない。
それどころか、部長の家に行くまで進めなくなった。
部長に相談する以上、叔母のモデルも頼みにくくなってしまった。
なんかモヤモヤが増えたような気がする。
【健人なんか来なきゃいいのに…】
早く叔母に会いたいと思った。
今日もセックスはできないとは思う。
【頑張って抜いてもらおっと…】
少しムズムズとさせながら僕は家に帰っていった。
まだ15時には少し早かった。
なのに、玄関には僕のじゃない靴が置かれていた。
「ただいまぁ…もう健人来てるのぉ?…」
靴を脱ぎながら家の奥へと声をかけた。
リビングから出て来たのは母ではなく健人だった。
「おう、お帰り…お邪魔してるぞ…」
「何で先に来てんだよ…」
「別にいいじゃないか…中学の時はしょっちゅうだったんだから…」
確かに健人は中学の時は頻繁に家に遊びに来ていた。
泊まって行くことも珍しくはなかった。
高校生になってからは初めてなのかもしれない。
リビングに入ると母はキッチンから声をかけてきた。
「おかえり…健人くんからどら焼きいただいたわよ…お茶淹れるね…」
これからお茶ということは健人は来て間もないということか。
僕はそんな無駄な時間を過ごす訳にはいかなかった。
机の上には部長の横顔のページのままスケッチブックが置かれていた。
【相談にのってくれるって言ってもどういうことなんだ…まさかモデルでも紹介してくれるってこと?…】
森宮部長は相当なお金持ちのお嬢さんだと聞いたことがある。
だからあの物言いにも違和感が感じられない。
【仮にモデルを紹介してもらえるとして…モデル料なんて払えっこないのに…】
なんだか途方に暮れてしまう。
【とにかくやっぱり断るなんてできないから…一度だけお邪魔してみよう…】
風景画にするにしても個人のアトリエなんて行ったこともない。
何かアドバイスくらいはもらえるだろう。
この時はそんな風にしか思っていなかった。
僕はその後、部長の横顔のスケッチの続きを描いてみた。
他の女子部員の制服姿をチラ見しながら描き足していく。
【やっぱり本人がいないとラインとかよく解んないな…】
そこに描かれたのは全くの別人だった。
上半身を描いたところでスケッチブックを閉じた。
【そろそろ帰るか…】
結局今日も何も進んでいない。
それどころか、部長の家に行くまで進めなくなった。
部長に相談する以上、叔母のモデルも頼みにくくなってしまった。
なんかモヤモヤが増えたような気がする。
【健人なんか来なきゃいいのに…】
早く叔母に会いたいと思った。
今日もセックスはできないとは思う。
【頑張って抜いてもらおっと…】
少しムズムズとさせながら僕は家に帰っていった。
まだ15時には少し早かった。
なのに、玄関には僕のじゃない靴が置かれていた。
「ただいまぁ…もう健人来てるのぉ?…」
靴を脱ぎながら家の奥へと声をかけた。
リビングから出て来たのは母ではなく健人だった。
「おう、お帰り…お邪魔してるぞ…」
「何で先に来てんだよ…」
「別にいいじゃないか…中学の時はしょっちゅうだったんだから…」
確かに健人は中学の時は頻繁に家に遊びに来ていた。
泊まって行くことも珍しくはなかった。
高校生になってからは初めてなのかもしれない。
リビングに入ると母はキッチンから声をかけてきた。
「おかえり…健人くんからどら焼きいただいたわよ…お茶淹れるね…」
これからお茶ということは健人は来て間もないということか。
僕はそんな無駄な時間を過ごす訳にはいかなかった。