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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第14章 餓鬼
『いいかげん、友達登録してくれないかな。立場わかってる?』
ほんとにげんなりする。
私は仕方なく友達登録に応じた。
その瞬間、LINE通話の着信がきた。
【しまった…迂闊だった……】
暫くディスプレイを見つめ、通話をタップする。
ゆっくりと耳に当てると…既に話しを始めていた。
「…読スルーとかなめてんの?…」
「……………………」
「既読スルーの次は無視っすか…読んでくれたんすよね…」
「……あんな要求…できっこない……」
「……わかりました…じゃ、交渉決裂ってことで楽しみにしといてねぇ…___」
向こうから通話を切られた。
【ほんとに姉に話すの?…怒る?……】
そんなことで終わるのだろうか。
我が子と自分の妹が関係を持っている。
そんなことを知ったら…二度と会うなで済むのだろうか。
義兄に話すかもしれない…親にも…。
私だけの問題じゃない。
「…陽翔……」
これが自らの性的欲求を満たしたいが為に始めたことのツケなのか。
同時に甥っ子への想いを知らしめられる。
【…陽翔…好きだよ……】
私は憎たらしい相手に折り返し電話をかけていた。
「あれ?…俺の相手はできないんじゃないの?」
「わかったから…これっきりにして……」
「それがお願いする人の態度ぉ?…ほんとに大人ってやつは…」
呆れたような溜め息が聞こえた。
私はわなわなとする身体の震えを抑え込む。
「…お願いします……言うことを聞くので一度きりと約束してください……」
「クックックッ…はぁ…わかんないんすね……会ったとき次第ってことで……じゃ、さっきのLINEよぉく読んで来てくださいよ…___」
また言いたいことだけ言われて切られた。
「くっそっ…いい気になりやがってっ……」
私は枕にスマホを投げつけていた。
なかなか眠れなかった。
LINEの内容を思い返すだけで、鳥肌が立ち怒りが込み上げてくる。
そして陽翔のことを考えてしまう。
【なんであんなヤツに言うんだよ…バカ……】
陽翔が喋ったんだろうと思う。
それは責められない。
【でもLINEは?…姉さんが陽翔に教えた?……】
それなら陽翔から連絡がくる筈だ。
謎は残る…。
あぁでもない、こうでもないと疑心暗鬼になりながら、
それでも時間は過ぎていった。
今日は15日。
陽翔達は今頃実家にいるのだろうか…。
ほんとにげんなりする。
私は仕方なく友達登録に応じた。
その瞬間、LINE通話の着信がきた。
【しまった…迂闊だった……】
暫くディスプレイを見つめ、通話をタップする。
ゆっくりと耳に当てると…既に話しを始めていた。
「…読スルーとかなめてんの?…」
「……………………」
「既読スルーの次は無視っすか…読んでくれたんすよね…」
「……あんな要求…できっこない……」
「……わかりました…じゃ、交渉決裂ってことで楽しみにしといてねぇ…___」
向こうから通話を切られた。
【ほんとに姉に話すの?…怒る?……】
そんなことで終わるのだろうか。
我が子と自分の妹が関係を持っている。
そんなことを知ったら…二度と会うなで済むのだろうか。
義兄に話すかもしれない…親にも…。
私だけの問題じゃない。
「…陽翔……」
これが自らの性的欲求を満たしたいが為に始めたことのツケなのか。
同時に甥っ子への想いを知らしめられる。
【…陽翔…好きだよ……】
私は憎たらしい相手に折り返し電話をかけていた。
「あれ?…俺の相手はできないんじゃないの?」
「わかったから…これっきりにして……」
「それがお願いする人の態度ぉ?…ほんとに大人ってやつは…」
呆れたような溜め息が聞こえた。
私はわなわなとする身体の震えを抑え込む。
「…お願いします……言うことを聞くので一度きりと約束してください……」
「クックックッ…はぁ…わかんないんすね……会ったとき次第ってことで……じゃ、さっきのLINEよぉく読んで来てくださいよ…___」
また言いたいことだけ言われて切られた。
「くっそっ…いい気になりやがってっ……」
私は枕にスマホを投げつけていた。
なかなか眠れなかった。
LINEの内容を思い返すだけで、鳥肌が立ち怒りが込み上げてくる。
そして陽翔のことを考えてしまう。
【なんであんなヤツに言うんだよ…バカ……】
陽翔が喋ったんだろうと思う。
それは責められない。
【でもLINEは?…姉さんが陽翔に教えた?……】
それなら陽翔から連絡がくる筈だ。
謎は残る…。
あぁでもない、こうでもないと疑心暗鬼になりながら、
それでも時間は過ぎていった。
今日は15日。
陽翔達は今頃実家にいるのだろうか…。