この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第16章 アトリエ
「いえ…この構図のデッサンはできました…」

【次はこの下着の向こうを描きたい…】

そもそも先輩は隠れた部分を描いていいと言っている。
ブラにもショーツにもまだ隠れた部分はあるのだ。
お願いしたら、おそらく先輩は脱いでくれるに違いなかった。

「そうなんですね……次はどうしたらいいですか?……指示をいただかないとモデルはどうしていいのかわかりませんよ……」

「えっと…次は……」

【言え、言うんだ…何を躊躇する必要がある…】

彼はまだ悩んでる。
ほんとに煮え切らない。

【やはりまだ童貞なのかしら?…それにしてはここまでよく集中しているように思えるのですが……】

「次は?……このポージングからの派生なら藤沢くんが触って動かしてもいいんですよ……」

【触る…僕が部長に……結奈さんじゃない女のひとに…】

今は絵のことだけを考える。
そう覚悟を決めたはずだった。
純粋に描きたい気持ちだってある。

それなのに僕は叔母のことを強く意識してしまっていた。

「部長…脱いでもらえませんか?…」

【ここで私に任せるんですか……逃げるんですか?……】

「それは命令ですか?……」

先輩のその言葉に、なんだか心臓を鷲掴まれたように思えた。

「…違います…お願いです…」

先輩ならきっと脱いでくれると待っていた。
それなのに先輩は短いスカートを自らの手で降ろしてしまった。

「…部長?……」

先輩は埋めていた頭を起こして振り返った。
その瞳は潤んでいた。
睨むわけでもなく…優しさに笑むわけでもない。

【失望?……】

膝を崩すように座り直した先輩が口を開いた。

「藤沢くんは想いを寄せてる女性がいらっしゃいますか?……」

【なんで今そんなことを?…】

「います…好きなひとは…います…」

「今の藤沢くんはそのひとに遠慮してたりしますか?……」

そういうわけではない…と思う。
心の中で叔母には謝罪したし、先輩に対する邪な想いは封印できたと思っていた。

「…よく…わかりません…」

私は正直な彼にやはり好感を持った。

クスッ……

「ずるくないですか?……自分と向き合うことから逃げてる……そう思っているのなら…それは違いますよ……」

【逃げてる……僕が?……】

困惑する僕は何も答えることができなかった。

「…ぅぅっ……」

僕はある感覚に声を漏らした。
/419ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ