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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第17章 隠し事
8月16日の夜、僕が家に帰ったのは22時を回っていた。
母は…「遅かったのね…」と特に気にすることもなかった。
晩ごはんを食べることなくお風呂に入る。
まだ肉棒が疼いていた。
お風呂場でもう一度、自ら抜いた。
叔母じゃない女性を想いながら抜いたのはいつぶりだろうか。
ようやく肉棒が萎えると、罪悪感が込み上げてきた。

叔母に好きだと告白したのに。

【僕は何をやってるんだ…】

叔母に対して裏切ってしまったという後悔はある。
でも、先輩とああなったことについては…

【後悔なんてしたら…栞に申し訳ない…】

僕の為にしてくれたんだと思う。
どの意味かはともかく、僕のことを好きだと言ってくれた。
僕だって、叔母に対する気持ちとは決して=じゃないない。
それでも、何かしらの好きを先輩に感じたのは確かだった。

【違う…違うんだよ…】

ベッドに入ってからもなかなか寝つけなかった。

【誰に対しての言い訳だよ…】

【僕は最低だな…】

心の中で叔母と先輩を住み分けさせようとしている。

次先輩から誘われたら断れるのか。
断れない…いや、断らないだろう。

叔母への想いを絶ちきる。

【それこそ、できるわけがない…】

叔母のことを考えるだけで勃起してたのに、この夜は勃たなかった。

次の日、学校に行こうか迷っていた。
先輩の絵は卒業までに完成させる。
ということは文化祭は人物画に拘る必要もない。
時間があるわけではないのだが、学校の美術室に行く気にはなれなかった。

「勉強しよ…」

そんな独り言を呟き、僕は机に向かった。
集中力は叔母に植えつけてもらった。
叔母から渡された問題集を解きながら、叔母のことを考えないようにする。

でも、それ以外は二人のことを考えてしまう。
もやもやしながら、叔母がやってくる日を迎えた。
学校にも行かずじまいだった。
家庭教師が始まってから、こんなにも複雑な想いで叔母を待ったことはない。

問題集はずいぶんと先まで進んでしまった。
解らないところはまとめてある。
いつも通りにTシャツとジャージのハーフパンツで待つことにした。

【結奈さん…勉強しながら触ってくれるのかな…】

この3日間、僕はオナニーしていなかった。
生理的には間違いなく溜まってると思う。
時計を見るともう少しで18時だ。

階下で母に声をかける叔母の声が聞こえてきた。
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