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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第17章 隠し事
「姉さん…上がるよ……」
いつものようにリビングから顔を出すと姉は夕食の支度をキッチンでしていた。
今日のメニューがカレーというのは玄関に入ったところで解っていたが、なにやら鍋を木ベラでかき混ぜている。
「いらっしゃい…今夜はカレードリアよ…」
「へぇ、美味しそう……陽翔は上だよね…じゃ、ちょっといってくる……」
私は挨拶を済ませて二階へと上がっていく。
いつも通りにすればいい。
今日をいつものように過ごすことができればきっと大丈夫…そう思いながらドアをノックした。
「陽翔…入るよ……」
「う、うん…いらっしゃい…」
【ん?…なんかテンション低い?……】
久しぶりなのだ、いきなり抱きついてきたりするのかと思っていたがそうでもないらしい。
「お義兄さんは元気だった?……」
「ぁぁ…うん、結奈さんにお礼を言ってたよ…これからもよろしくって…」
「そっか、そっか…じゃ、期待に応えないとね……しよっか、勉強……」
叔母はいつも通りだ。
僕はどうなんだ?…普段通りにできているのだうか。
机の上の問題集を開く。
解らなかったところに付箋や蛍光ペンでラインを引いてある。
「へぇ…けっこう進んでる……夏休みもう終わるんだろ…勉強ばっかりしてたんじゃない?……」
【勉強してたよ…結奈さんに誉めて…ご褒美を貰いたかったから……でもここまで進んだのは……】
「お盆に母さんの実家に行ったくらいで…勉強は頑張ってたよ…」
「まだ一年生なんだから遊んでもいいんだよ…来年からはそうもいかなくなるから……」
私はリクライニングチェアに腰かけた。
【ん?…結奈さんスカートじゃないんだ…】
「僕は結奈さんと勉強してるのが一番楽しいよ…ねぇ…今日はなんでズボンなの?…」
叔母のことだ、何か考えがあるのかもと思ってしまう。
「それがさ…生理がきちゃって…だから今日はあんまり激しいことはしてあげらんないの……おみやげも無しだからね……」
おみやげというのはおかず用の脱ぎたてショーツのことだ。
「そうなんだ…それは仕方ないよね…」
【やっぱりなんかあったなこれは……】
姉と喧嘩でもしたのか。
理由を聞いたりはしない。
どこかちょうどよかったなどと私は思ってしまう。
でも、何もしたくないなどとは思っているはずがない。
極力私はいつも通りを心がけることにする。
いつものようにリビングから顔を出すと姉は夕食の支度をキッチンでしていた。
今日のメニューがカレーというのは玄関に入ったところで解っていたが、なにやら鍋を木ベラでかき混ぜている。
「いらっしゃい…今夜はカレードリアよ…」
「へぇ、美味しそう……陽翔は上だよね…じゃ、ちょっといってくる……」
私は挨拶を済ませて二階へと上がっていく。
いつも通りにすればいい。
今日をいつものように過ごすことができればきっと大丈夫…そう思いながらドアをノックした。
「陽翔…入るよ……」
「う、うん…いらっしゃい…」
【ん?…なんかテンション低い?……】
久しぶりなのだ、いきなり抱きついてきたりするのかと思っていたがそうでもないらしい。
「お義兄さんは元気だった?……」
「ぁぁ…うん、結奈さんにお礼を言ってたよ…これからもよろしくって…」
「そっか、そっか…じゃ、期待に応えないとね……しよっか、勉強……」
叔母はいつも通りだ。
僕はどうなんだ?…普段通りにできているのだうか。
机の上の問題集を開く。
解らなかったところに付箋や蛍光ペンでラインを引いてある。
「へぇ…けっこう進んでる……夏休みもう終わるんだろ…勉強ばっかりしてたんじゃない?……」
【勉強してたよ…結奈さんに誉めて…ご褒美を貰いたかったから……でもここまで進んだのは……】
「お盆に母さんの実家に行ったくらいで…勉強は頑張ってたよ…」
「まだ一年生なんだから遊んでもいいんだよ…来年からはそうもいかなくなるから……」
私はリクライニングチェアに腰かけた。
【ん?…結奈さんスカートじゃないんだ…】
「僕は結奈さんと勉強してるのが一番楽しいよ…ねぇ…今日はなんでズボンなの?…」
叔母のことだ、何か考えがあるのかもと思ってしまう。
「それがさ…生理がきちゃって…だから今日はあんまり激しいことはしてあげらんないの……おみやげも無しだからね……」
おみやげというのはおかず用の脱ぎたてショーツのことだ。
「そうなんだ…それは仕方ないよね…」
【やっぱりなんかあったなこれは……】
姉と喧嘩でもしたのか。
理由を聞いたりはしない。
どこかちょうどよかったなどと私は思ってしまう。
でも、何もしたくないなどとは思っているはずがない。
極力私はいつも通りを心がけることにする。