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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第19章 懺悔
私は姉に近況報告と断りに出かけた。
陽翔が学校でいない間を狙って…。
新しく仕事を始めようということ。
仲間と一緒に会社を立ち上げるということ。
だから、家庭教師は続けられないということを話した。
姉の反応は正直意外だった。
「週一だけでしょ、なんとか続けられない?…陽翔があんなに勉強頑張ってるのは結奈のおかげじゃない……忙しいなら定期テストの直前だけでも……いきなり辞めるなんて、陽翔が可哀想よ……」
とても息子の成績を維持させたいだけの熱量には感じられなかった。
「陽翔は大丈夫だよ…姉さんが思っているよりあの子はずっと賢いよ……それに…忙しくなってドタキャンとか増える方が混乱させるよ……」
「すぐ辞めちゃうの?……」
「うん、ずるずるしたくはないから…次を最後にさせてもらおうと思ってる……陽翔にもちゃんと話しをするから……」
「でも……」
姉は渋々了承してくれた。
「そろそろ帰って来るでしょ?…今日は会わずに帰るね……」
私は姉の家を後にした。
平日のまだ明るい時間。
いつも通りにバスで駅へと向かった。
料理を作る気にもなれずに少し街で時間を潰すと夕暮れを待って居酒屋で食事を済ませた。
気持ち的にはやはり沈んでいた。
だからお酒も飲んだ。
【飲み足らないな…コンビニでもう少し買って帰ろ……】
電車を降りて、コンビニに寄ってマンションへと向かう。
誰か後ろを歩いていることはわかっていた。
その気配は一定の距離を保っているように思えた。
なんだか気持ち悪いと感じて、ペースを上げてみる。
後ろの足音もペースを上げた。
【嘘だろ…痴漢とかほんとにやめてよね……】
トートバッグに缶ビールが入っている。
最悪これでぶん殴ってやろうかと握りしめた。
その瞬間…
「待ってよ…神埼結奈さん…」
【名前を知ってる?……】
ちょうど街灯もない暗がりだった。
聞き覚えのない声にゾッとして振り向いた。
住宅の灯りにニッカボッカのシルエットが解る。
「誰?……」
「初対面だからわかんないって…」
嗄れた声が近づいてくる。
瞬間的に…ヤバいと直感して振り向き、走り去ろうとした。
「いったぁっ……」
硬い壁にぶつかった感じがしてたじろぐと…そこにも男が立っていた。
「危ないなぁ…」
「おい、逃がすなよ…」
背後から掴まれ口を塞がれてしまった。
陽翔が学校でいない間を狙って…。
新しく仕事を始めようということ。
仲間と一緒に会社を立ち上げるということ。
だから、家庭教師は続けられないということを話した。
姉の反応は正直意外だった。
「週一だけでしょ、なんとか続けられない?…陽翔があんなに勉強頑張ってるのは結奈のおかげじゃない……忙しいなら定期テストの直前だけでも……いきなり辞めるなんて、陽翔が可哀想よ……」
とても息子の成績を維持させたいだけの熱量には感じられなかった。
「陽翔は大丈夫だよ…姉さんが思っているよりあの子はずっと賢いよ……それに…忙しくなってドタキャンとか増える方が混乱させるよ……」
「すぐ辞めちゃうの?……」
「うん、ずるずるしたくはないから…次を最後にさせてもらおうと思ってる……陽翔にもちゃんと話しをするから……」
「でも……」
姉は渋々了承してくれた。
「そろそろ帰って来るでしょ?…今日は会わずに帰るね……」
私は姉の家を後にした。
平日のまだ明るい時間。
いつも通りにバスで駅へと向かった。
料理を作る気にもなれずに少し街で時間を潰すと夕暮れを待って居酒屋で食事を済ませた。
気持ち的にはやはり沈んでいた。
だからお酒も飲んだ。
【飲み足らないな…コンビニでもう少し買って帰ろ……】
電車を降りて、コンビニに寄ってマンションへと向かう。
誰か後ろを歩いていることはわかっていた。
その気配は一定の距離を保っているように思えた。
なんだか気持ち悪いと感じて、ペースを上げてみる。
後ろの足音もペースを上げた。
【嘘だろ…痴漢とかほんとにやめてよね……】
トートバッグに缶ビールが入っている。
最悪これでぶん殴ってやろうかと握りしめた。
その瞬間…
「待ってよ…神埼結奈さん…」
【名前を知ってる?……】
ちょうど街灯もない暗がりだった。
聞き覚えのない声にゾッとして振り向いた。
住宅の灯りにニッカボッカのシルエットが解る。
「誰?……」
「初対面だからわかんないって…」
嗄れた声が近づいてくる。
瞬間的に…ヤバいと直感して振り向き、走り去ろうとした。
「いったぁっ……」
硬い壁にぶつかった感じがしてたじろぐと…そこにも男が立っていた。
「危ないなぁ…」
「おい、逃がすなよ…」
背後から掴まれ口を塞がれてしまった。