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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第19章 懺悔
「兄貴…どこでもいい?…」
運転する男の声にやはり上下関係がはっきりしていることが伺える。
私は逃げられないと感じてから、少し、少しだけ状況を把握しようと思えていた。
前回私を羽交い締めにした男なのだろう。
やはり大きい、頭が車の天井に届きそうだった。
「あぁ…空いてるところに突っ込めよ…」
市街からかなり離れている。
車が車庫のような所に入っていく。
ヘッドライトにここが場末のラブホテルだと理解できた。
【最悪……】
「ほら、降りるぞ…」
男の言葉を無視すると、覆い被さるようにしてスライドドアが開けられる。
追い立てられるように私は車を降りた。
車の床には私の鞄とデリの入ったトートバッグが落ちている。
「いらないだろ…ちゃんと生きて送り帰してやるよ……お、なんだこっちは飯か?…腹が減るだろうからな…持って入るか…」
運転した男が率先して部屋へと通じるドアを開くと、ドアの上に使用中の灯りが点いた。
背後の男に背中を押されるように私は部屋へと入っていく。
薄暗い部屋…男が部屋の灯りを点ける。
眩しさに目を細めてから部屋を見渡していった。
【今時こんな部屋……最悪……】
部屋の真ん中には丸い大きなベッド。
その上に沢山のスイッチのついたパネルがある。
ソファにテーブル…ベッドの向こうにはガラス張りの浴室が見えていた。
そして部屋全体がなんだかじめっとしていて気色が悪い。
「小野…お前は風呂に湯を張っておけ…」
私はそのやり取りを聞きながら部屋のなるべく隅に立ち尽くしていた。
「結奈…こっちにきて座れよ…先ずは話からだ…」
男は運転する必要がないのだろう、備え付けの冷蔵庫からビールを取り出しグビグビと喉を鳴らした。
「名前…呼ばないで……」
男はソファに腰を下ろしてニヤニヤとしている。
「だったらなんて呼べばいいんだ?…カテキョプレイをここでもするか?…ふんっ…先生って呼んで欲しいのか?…」
「バカにしないでっ…今夜だけなんだから名前なんてどうでもいいでしょっ……」
「バカにしてるのはそっちだろ…残念ながらそっちの要求は却下だ……弱みを握って犯して終わり?…そんなわけないだろ…こっちがあんたを手放す理由がどこにあるんだ?…」
「兄貴…お風呂溜めてるよ…」
背後に背の高い大男が立つと、私はソファに逃げるように座り込んだ。
運転する男の声にやはり上下関係がはっきりしていることが伺える。
私は逃げられないと感じてから、少し、少しだけ状況を把握しようと思えていた。
前回私を羽交い締めにした男なのだろう。
やはり大きい、頭が車の天井に届きそうだった。
「あぁ…空いてるところに突っ込めよ…」
市街からかなり離れている。
車が車庫のような所に入っていく。
ヘッドライトにここが場末のラブホテルだと理解できた。
【最悪……】
「ほら、降りるぞ…」
男の言葉を無視すると、覆い被さるようにしてスライドドアが開けられる。
追い立てられるように私は車を降りた。
車の床には私の鞄とデリの入ったトートバッグが落ちている。
「いらないだろ…ちゃんと生きて送り帰してやるよ……お、なんだこっちは飯か?…腹が減るだろうからな…持って入るか…」
運転した男が率先して部屋へと通じるドアを開くと、ドアの上に使用中の灯りが点いた。
背後の男に背中を押されるように私は部屋へと入っていく。
薄暗い部屋…男が部屋の灯りを点ける。
眩しさに目を細めてから部屋を見渡していった。
【今時こんな部屋……最悪……】
部屋の真ん中には丸い大きなベッド。
その上に沢山のスイッチのついたパネルがある。
ソファにテーブル…ベッドの向こうにはガラス張りの浴室が見えていた。
そして部屋全体がなんだかじめっとしていて気色が悪い。
「小野…お前は風呂に湯を張っておけ…」
私はそのやり取りを聞きながら部屋のなるべく隅に立ち尽くしていた。
「結奈…こっちにきて座れよ…先ずは話からだ…」
男は運転する必要がないのだろう、備え付けの冷蔵庫からビールを取り出しグビグビと喉を鳴らした。
「名前…呼ばないで……」
男はソファに腰を下ろしてニヤニヤとしている。
「だったらなんて呼べばいいんだ?…カテキョプレイをここでもするか?…ふんっ…先生って呼んで欲しいのか?…」
「バカにしないでっ…今夜だけなんだから名前なんてどうでもいいでしょっ……」
「バカにしてるのはそっちだろ…残念ながらそっちの要求は却下だ……弱みを握って犯して終わり?…そんなわけないだろ…こっちがあんたを手放す理由がどこにあるんだ?…」
「兄貴…お風呂溜めてるよ…」
背後に背の高い大男が立つと、私はソファに逃げるように座り込んだ。