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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第4章 儀式
「お邪魔しま~す……」
私は一声だけ掛けるとスリッパを履いてリビングに向かう。
姉と陽翔はキッチンで何やら話し込んでいた。
「どうしたの、姉さん?……」
姉はワンピース姿で如何にもお出掛けしますといった装いだった。
「いらっしゃい…私、今夜はいないから陽翔のことよろしくね……」
相変わらずおっとりとしたマイペース口調だった。
「今、母さんから晩ごはんの説明聞いてたんだ…」
陽翔にしてみれば私と二人きりなんて期待しかないだろう。
それにしてもそういうことは事前に伝えておいてほしい。
それならそうと違うプランもあったのにと不満そうな表情を漏らす。
陽翔はそんな私の気持ちも解るはずもなく姉の目を盗んで服装チェックに視線を走らせていた。
今日はショート丈のTシャツに薄手のカーディガン、ショートパンツといった格好だった。
太腿は露にしてるもののスカートじゃないことに不満なのか、手放しに嬉しそうでもないようだ。
「遅いの?…帰ってくるまでいた方がいい?……」
「大丈夫よ…たまにあることだから……」
陽翔も何か言いたげでも無さそうだ。
「今日はハンバーグだって…」
まったくお子様なんだからと思いながら愛想笑いを浮かべた。
「陽翔…話し終わったら二階行くよ……」
姉は私を完全に信用してる風に微笑むと…「お願いね…」と手をひらひらと振った。
陽翔はTシャツにジャージのハーフパンツといった部屋着だった。
もう期待に半勃ちさせているのが伺える。
目は前で射精した事実があったからか特に隠そうともしていない。
カーディガンをベッドに放り投げると、いつも通り並んで机に向かった。
「たまにあるの?…姉さんが夜に出掛けること……」
そんな言葉に陽翔は母想いの寛容な返事を返した。
陽翔が不満に思っていないなら私がとやかく言うことではない。
すぐに頭を切り替えた。
「で?、オナニーはしたの?……」
陽翔はそれでようやく恥ずかしそうに背中を丸めた。
「してないよ……ちゃんと試験範囲の勉強だってしてたんだから……」
我慢と努力をアピールしてくる。
私はきっとそうなんだろうと思いながらも意地悪だ。
「ほんとに?…したくてしたくてたまらなかったんだろ?……」
やはり少し免疫がついて来たのか、陽翔は下から私を見つめてきた。