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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第22章 不埒 ~開発~
私は頭を殴られたかのようだった。
どこかくらくらとしながら歩いていた。

【陽翔の事は忘れるって決めたのに…なんで来てしまったんだろう……なんで陽翔は観に来てなんて言ったんだろう……】

私への当てつけ?
もう違う彼女がいるってメッセージ?

いや、そもそもあれがそうだっていうのも解らない。
私の未練がそう思わせたのかもしれない。

【でも…凄くエロかった……】

他人の女性器を…
しかも指で開かせている様を…
勃起させて、我慢汁を滴らせて描いている陽翔を想像してしまった。

【その先は?……】

私の身体で覚えたくせに…
私のことを好きだって言ってたくせに…
他の女をあんなに濡らして…

【違うおまんこに突っ込んだの?……】

唇を噛んだ。
悔しくて腹立たしくて泣きそうだった。

【私が全部…悪いのに……】

私が岩田とあんなことにならなかったら…
私が岩田のセックスに溺れなかったら…

陽翔が誰を抱こうが、誰と付き合おうが、

【私には怒る資格も…嫉妬する資格も…ないのに……】

いつの間に電車に乗ったのかも解らなかった。
バッグの中でスマホが震えているのに気づくと、もうマンションの目の前だった。

岩田からの着信。
しばらく見つめて、出た。

「今夜行ってもいいか?…」

今一番聞きたくない声のはずなのに、私は少し悩んだ。
この惨めな気分をセックスで晴らそうか。
岩田なら忘れさせてくれると思った。

「ごめんなさい…今日は来ないで……」

「わかった…明日は行くからな…」

セックスで忘れるなんて最低だと思う。
しかも元凶相手に。
せめて一晩くらいは後悔に苛まれよう。
一晩中、泣けるなら泣いてしまいたいと願った。

【そうだよね……私はあんたの最低な女だったね……】

明日断っても、明後日は抱かれる。

「いいよ…夜なら居るから……」

「わかった…」

【陽翔…そうだよ……こんな淫乱な女なんて忘れて、いい娘見つけなよ……】

部屋に戻ると姉から着信が来た。
これには出ない。
切れると、間を置いてメッセージが来た。

『陽翔の文化祭来たの?』

【陽翔に気づかれてた?……】

『行ってないよ…忙しくて忘れてた』

と、返信しておいた。

【今度こそ、今度こそ、陽翔のことは断ち切るんだ……】

泣きたいのに涙も出ない。

【そっか…泣く資格すらないんだ……】
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