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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第22章 不埒 ~開発~
浴室から出て、とにかく下着を上下とも着けた。
服なんて何でもいい。
まだ鬼畜な男が二人もこの部屋の中にいる。
あいつらがこの後どうするつもりなのかは知らないが、肌を隠すためだけに、トレーナーとジャージを身につけた。

髪を乾かす気力もない。
タオルを頭に巻いて、脱衣室を出た。
寝室には岩田が、リビングには小野がいる。
1LDKのマンションには隠れるところなんてなかった。

足音を忍ばせるようにリビングへと入っていくと、小野は起きていた。

「ぁあ…おはよう…ていうか今何時?…」

抑揚のない小野の言葉に時間を確認する。
お昼を少し回ったところだった。

「昼過ぎ…起きたんならさっさと帰ってよ……」

小野は全裸のままだった。
あの巨根はと…目が行ってしまう。

【あんなデカいのが朝勃ちするのかよ……】

確認だけして直ぐに視線を外した。

「腹減ったな…」

「いい気にならないで…あんた達が帰らないと落ち着かないんだよ……」

苛立ちながら言うと、背後から寝室のドアが開く音がした。

「うるさいな…朝から何騒いでんだ?…」

【だからもう昼なんだって……】

振り向くと岩田も全裸のまま、反り返させている。

【どいつも、こいつも……】

「もう帰ってよ…それから…あんたとももう会わないから……」

岩田が鼻で弾くように笑う。

「腹減ったな…結奈……なんかないのか?…」

知ったことかと話をはぐらかす。

「ないよ…腹減ったんならさっさと出てファミレスかなんか行けよ……」

岩田は近づき、私の肩をポンと叩いて素通りしていった。

「小野…お前も腹減ってんだろ…」

「うん…」

「なに勝手なこと言ってんの……」

岩田は鍋の蓋を開けると直ぐに閉じた。
電気ケトルに水を入れて沸かしていく。
勝手知ったると、キッチンと戸棚を開けていった。

「あったあった…カップ麺でいいだろ?……結奈も食べるか?…」

「要らない…あんた達が帰らないんなら私が出てくから……」

「小野…捕まえとけ……」

岩田はカップ麺のビニールを剥がしながらそう呟く。
小野が立ち上がり、私に近づいてきた。

「なんだよ…帰れよ……もう用はないだろ……離せ…離せって……」

別に羽交い締めとかされるわけじゃない。
小野はしっかりと私の左腕を掴んだだけ。
振り払おうとしてもそれはできなかった。
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