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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第1章 予感
こんな感じで一人の夜を過ごすこともしばしばだった。

【でもやっぱり甥っ子なんだよね…これって行き着く先は近親相姦になるのか……】

さすがにそれは……などと陽翔が中学生の頃は自制していた。

桜の季節も終わり、ゴールデンウィークの話題に世間が移り行く頃、姉宅の玄関前に立っている。
インターフォンを鳴らすこともしない。

「姉さん…来たよ……」

玄関には陽翔の靴もあった。
短めのスカートを履いてきた甲斐があったと思いながら、専用のスリッパを引っ張り出してリビングへと向かっていった。

【よしよし…部屋に隠れずいるとはいい子だね……】

姉はキッチンにいた。

「時間ぴったりね…もうコーヒー落ちるから座ってて…」

リビングのソファにいる陽翔に声をかける。

「陽翔、久しぶりだね……どぉ?……高校生活は……」

陽翔はチラッと私の服装をチェックする。

肩口のルーズなカットソーにその中はタンクトップ。
膝上のフレアミニに爪先を見れば生脚だということもわかるだろう。

「ども…結奈さん……うん、まぁまぁかな…」

私は陽翔のちょっと恥じらいを誤魔化すような反応に満足すると繋がったダイニングルームに向かった。

久しぶりに叔母の結奈が来ると母親から聞かされていた。
特に出かける予定もない。
だから内心は嬉しかった。

小さい頃から大好きだった。
一人でいることの多かった叔母。
明るい髪の色に露出の多い服装だったと思う。
幼心に綺麗…って感じたことはなんとなく憶えている。
 
叔母は憶えているだろうか?
僕が小学五年生の時、まだ純粋に叔母のことを姉のように思っていた頃。
 
ある夏の日、叔母がこの家に泊まっていた夜。
一緒に寝ようと客間の布団に潜り込んだ。
たぶん、久しぶりだったんだと思う。
叔母の身体は柔らかく、とてもいい香りがした。
叔母がどんな格好だったかまでは憶えていない。
薄着だったんだと思う。
なんだか、身体が熱くて初めて勃起を自覚したのはあの夜だった。
 
それからはあんまり密着してはいけないと思った。
でも余計に叔母のことが頭から離れなくなっていった。

六年生に上がると、いろんな知識が入ってくる。
もちろん、性に関する知識も例外ではなく自分も男子なんだと理解すると、叔母は憧れのお姉ちゃんからそれとは違う対象へと変わっていった。
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