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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第6章 ご褒美
階段を降りて廊下を歩きながら姉に声をかける。

「姉さん、終わったから手ぇ洗ってくる……」

陽翔は手を洗い、私は携帯用のメイク落としで顔を拭い、眼鏡も綺麗にしてメイクを直した。

「良かったね、ちらし寿司が残念会のご馳走にならなくて……」

ダイニングには豪華にお刺身の乗ったちらし寿司が用意してあった。

「あら、てことはテスト良かったんだぁ……」

姉はいつものペースながらもご満悦な表情で取り分けてくれる。

「ほら、陽翔…自分で報告したら……」

「うん、学年で13位だった…」

「あら、ほんとに凄いっ…よく頑張ったわね……いくら沢山乗せてあげるね……」

僕はなんだか気恥ずかしかった。
叔母のご褒美の為に頑張った結果だった。
今もついさっきまで二階で叔母と淫らなことをしていた。
それに隣に座る叔母は今もノーパンなのだ。
母に後ろめたさを感じても、すぐに頭は叔母のことでいっぱいになっていく。

「姉さん、私も頑張ったんだから鮪多めにお願い……」

叔母は全く動じていない様子だった。

「次は期末テストねぇ……」

「そうだね…でも陽翔は大丈夫じゃないかな…成績落としたらもう勉強教えてやんないって言ってあるから……」

【えっ、そんなこと言ってたっけ?…】

僕は驚いて叔母を見つめた。

「あら、勝手にそんなこと決めて…雇い主は私なのに……」

母の言葉に激しく同意する。

「やる気のない子の面倒なんて願い下げよ……」

叔母の言葉に二人の視線が刺さってくる。

【どうなのよって顔をしないでよ…】

「大丈夫だよ…ちゃんと勉強するから……」

「うちの子はやればできる子だから、母さん心配してないわよ…」

「姉さん、それがプレッシャーだって……」

私達は陽翔を餌に楽しい団欒を過ごした。


時間はその夕食の少し前に遡る…。

目の前をプリっとした尻を揺らし女が歩いていた。

【いい尻してんなぁ…振り向いたら残念なパターンかぁ…】

そんなことを思いながら揺れる尻を眺めながら歩く男は岩田といった。
陽翔の家の前には道を挟んで二階建ての文化住宅といった古びたアパートが建っていた。

岩田は自分の住むアパートへ帰っているだけだった。

【この辺りじゃ見かけたことないな…】

前を歩く女は最後の角を曲がっていく。
同じ方向だった。                  
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