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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第9章 触指
スカートはものすごく短かった。
アクセルとブレーキを踏み分ける脚はやや開いている。
内腿は際どいところまで覗いているのに、不思議と肝心な部分は見えなかった。
上半身は緩めのタンクトップ、丈はかなり短い。
それにノースリーブのパーカー。
袖口は広く腋の下にグリーンのブラが覗き見えていた。

【今日はグリーンなんだ…また透けてるのかな…】

大きな道に出ると僕から話しかけた。

「ドライブってびっくりしたよ…」

「でしょ?…でもこうでもしないと約束果たせないからね……」

叔母は前だけを見ている。

「そうだよね…これから何処に行くの?…」

「慌てないの…せっかく車も借りてきたんだから先ずはドライブ楽しも……」

【すぐにでも結奈さんに触りたい……】 

車の中はFMが流れてる。
流行りのJ-POPに叔母はハンドルに添えた指でリズムを刻んでいく。

僕は会話の糸口を見つけたように話しかける。

「この曲が主題歌のドラマ見てた?…」

「見てたよ…ドラマはいいよね…誰かがちゃんと伝えてくれて……」

【そうだよね…リアルは自分で言わなきゃ伝わらない…】

ウインカーの音がした。
道路の看板が通過していく。

【高速?…】

やはり車は高速の入口を通過していった。

「見て陽翔…海だよ…やっぱりドライブは海岸線だよね……」

「うわぁ…綺麗…」

天気は良好、降り注ぐ夏の太陽の光が波に反射していた。

「少しは煩悩消えた?……」

見透かされている。
卑猥なことばかり考えていたのはバレていたようだ。

「…ぅ、消えないよ…」

正直に言う。

「そうだよね……ちょっと窓開けるよ……」

潮の香りが車内に流れ込んできた。                                               
叔母の髪が風に靡く。
サングラスを外して一瞬僕に微笑みかけた。 

【綺麗…結奈さん…。こんな車まで借りてくれて、ご褒美を与えてくれて……僕は結奈さんにとってどんな存在?…… 】

ほんと、リアルは都合よく誰か伝えてくれたりしない。   

「はぁ…気持ちいい……」

そう呟いて窓を上げていく。
高速を降りても車は海岸線を走っていく。

「…お腹空いてる?…少し早いけどお昼にしよっか……」

カーナビの画面の時計は、11:45を表示していた。
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