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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第10章 章間③
陽翔を車で送り届けた際、姉に夕食を誘われた。
丁重にお断りをした。
レンタカーを返す前に車内を綺麗にしておかなければならないし、ガソリンは満タン返しだったから。
そして、一週間を努めていつも通りに過ごした。
明日はいよいよ陽翔がこの部屋にやってくる。
いろいろと考えるとあっという間だった。
【今日は終業式だったよね……通知表はまぁ、いいんだろうな……】
そんなことを考えながら出掛ける支度をしていく。
夜は友人と女子会だった。
体育館から教室に戻ると担任教師から通知表を手渡される。
これで1学期の行程は全て終了だ。
ホームルーム終了のチャイムが鳴るとすぐに健人が近づいてきた。
「陽翔、通知表どうだった?…」
「ぁぁ…まぁ、こんなもんじゃない…」
「こんなもんってなんだよ…お前体育もいいんだから悪いところなんてないだろ…」
確かに定期テストの成績も良かったし、運動神経も悪くない。
親にも、叔母にも見せれる結果だった。
「健人は?…」
「まぁまぁかな…許されるならゴミ箱に捨てて帰りたいけど…」
「なんだよ、それ…」
「で?…夏休みはなんか予定あんの?…」
健人が突然話題を変えてきた。
予定といっても特にはない。
決まっているのは明日から叔母のマンションで二泊することくらいだった。
「今のところは特に…あ、部活はそろそろちゃんと取り組まないと部長に怒られそうかな…」
そういえば夏休み中もカテキョは週一なのか?
【もっと結奈さんに会いたいなぁ…】
「俺は週明けからサッカー部の合宿だよ…」
「そりゃ暑そうだな…」
「だろ?…死ぬわぁ……だからさ、なかなか宿題もできそうにないんだよ……どっかで面倒見てくれよ…学年10位の陽翔さまぁ…」
健人は手を擦り合わせて頭を下げていた。
それが本命の要件だったらしい。
中学の時からこんな調子で、家にも頻繁に遊びに来ていた。
「仕方ないなぁ…手土産にいつもの塩バターどら焼き持ってこいよ…」
「あぁ…もちろん…おばさんの分も買っていくよ…じゃ、そういうことで…よろしく~…」
僕もこれから美術室に行かなければならない。
手を振る健人を見送ると席を立った。
「失礼します…」
美術室に入ると数少ない部員が各々の作品に取りかかっていた。
誰もこっちを見ることなく、声だけで適当な挨拶を返してくる。
丁重にお断りをした。
レンタカーを返す前に車内を綺麗にしておかなければならないし、ガソリンは満タン返しだったから。
そして、一週間を努めていつも通りに過ごした。
明日はいよいよ陽翔がこの部屋にやってくる。
いろいろと考えるとあっという間だった。
【今日は終業式だったよね……通知表はまぁ、いいんだろうな……】
そんなことを考えながら出掛ける支度をしていく。
夜は友人と女子会だった。
体育館から教室に戻ると担任教師から通知表を手渡される。
これで1学期の行程は全て終了だ。
ホームルーム終了のチャイムが鳴るとすぐに健人が近づいてきた。
「陽翔、通知表どうだった?…」
「ぁぁ…まぁ、こんなもんじゃない…」
「こんなもんってなんだよ…お前体育もいいんだから悪いところなんてないだろ…」
確かに定期テストの成績も良かったし、運動神経も悪くない。
親にも、叔母にも見せれる結果だった。
「健人は?…」
「まぁまぁかな…許されるならゴミ箱に捨てて帰りたいけど…」
「なんだよ、それ…」
「で?…夏休みはなんか予定あんの?…」
健人が突然話題を変えてきた。
予定といっても特にはない。
決まっているのは明日から叔母のマンションで二泊することくらいだった。
「今のところは特に…あ、部活はそろそろちゃんと取り組まないと部長に怒られそうかな…」
そういえば夏休み中もカテキョは週一なのか?
【もっと結奈さんに会いたいなぁ…】
「俺は週明けからサッカー部の合宿だよ…」
「そりゃ暑そうだな…」
「だろ?…死ぬわぁ……だからさ、なかなか宿題もできそうにないんだよ……どっかで面倒見てくれよ…学年10位の陽翔さまぁ…」
健人は手を擦り合わせて頭を下げていた。
それが本命の要件だったらしい。
中学の時からこんな調子で、家にも頻繁に遊びに来ていた。
「仕方ないなぁ…手土産にいつもの塩バターどら焼き持ってこいよ…」
「あぁ…もちろん…おばさんの分も買っていくよ…じゃ、そういうことで…よろしく~…」
僕もこれから美術室に行かなければならない。
手を振る健人を見送ると席を立った。
「失礼します…」
美術室に入ると数少ない部員が各々の作品に取りかかっていた。
誰もこっちを見ることなく、声だけで適当な挨拶を返してくる。