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背徳の障壁とその先にある翡翠
第1章 背徳の障壁とその先にある翡翠
承認欲求を得たかったんだろう。
しかし、周りの人で味方になろうとする人間は
ごく限られた人間のみ。 
承認欲求が満たされない人間はどうなる?
ストレスを溜める。
女性は話したがりだ。
男の話しを聞こうとしない。
話すだけ話して自分の中で解決してしまう。
男は妻の話しを聞かなくなった。
徐々につっぱねて自分の殻にこもってしまった。
最期に女は家を出ていってしまった…

男を作ったのね…その奥さん。 

ジェラルドは口を挟んだミーナの言葉に少し口を詰まらせたが、
…そうだ。
相手はその男の親友だったんだ。
話しを聞いてもらえなくなった妻は
夫の親友に話しを打ち明けていた。
3人は幼い頃からの遊び相手だ。
まだ小さい頃は良かった。
空が暗くなるまで野原を駆け回っていた。
しかし…ある頃からか、

思春期になった頃ね。おそらく

再びジェラルドは口を詰まらせた。
男たちはいつの日かその少女が女になっていたことに
気づいた。
男は親友がその少女のことが好きだったことに気づいていた。

君ならどうする?
君が少女の立場だったら…

そうね…難しいわね。
私ならその関係性を崩しくないから
他に好きな人を見つけるわね。
だって幼馴染は気心しれた関係なんだから。
男には見れないわね。
女はどこかミステリアスな男性に惹かれるのよ。
私だってそう。
あなた…どこか淋しそうな影あるミステリアスな男よ。
ジェラルド…
私は過去を捨ててきた女
過去を引きずって生活してきて
しかし、未来に自分の幸せな姿を思いながら
また挫折を繰り返して。
自暴自棄になっていたみたい。
ジェラルド?ジェラルド?
寝てしまったのね。

ジェラルドはその日、夢を見た。
あの日の悪夢。
そうジェラルドは若い頃にベトナムでの惨劇に遭遇した。
はあ!…はぁ…はぁ…
ゆ…夢か
ジェラルドはハッと目が覚めて、自分が寝汗をかいていることに気づいた。
夢の中で俺に殺されていった人々が叫び、もがき、苦しみ
手を伸ばしている姿が見える。
俺の手足を引っ張って、連れて行こうとしてる。
暗闇の向こうに見える入り口に吸い込まれるようになると
周りがパァ…!と光り目覚める。
いつものことさ。
俺はいつのまにか寝てしまったのか…
ジェラルドは寝汗をタオルで拭ってあたりを見回した。
ミーナはどこに行ったんだ?
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