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背徳の障壁とその先にある翡翠
第1章 背徳の障壁とその先にある翡翠
くッ…!
ジェラルドは舌打ちしながら仕方ないと言った顔つきでミーナを
車にうながした。
それを見たミーナは銃を脇腹に差して一緒に車に向かいながら
ジェラルドの腕に手を回して腕を組んで見せて、ニコッと微笑む。
おまえ…わざと銃を向けたな。この女…
言ったでしょ。忘れたの?
あなたは(決して)悪い人じゃないって。
わたしはあなたに興味があるの。
さ、いきましょう!ちぃッ…
なんなんだ。この女は。妙に魅力がある。
男を惹きつけるクセを知ってる。
俺は見ず知らずの男だぞ。
そんな男の車に乗って何をしでかすか分からないぞ。
…何もしないわ。あなたは。ジェラルド
わたしもあなたの自分探しの旅に連れて行ってよ。
実はね。わたしも…ま、いいわ。
いきましょ!
おい。じいさんはいいのかよ。
おじいちゃんはずっと前に亡くなったわ。
ウソだったのか?じいさんの世話してるって。
そうやって人の隙を見て相手の様子を伺ってるのよ。
ミーナは振り返り名残惜しい顔をしながら、廃墟を見つめていた。
何を考えてる?ミーナ
ううん…何でもない
ミーナは手で頬を伝う涙を拭いた。
ジェラルドにはそれが翡翠のようにさえ思えてきた。
ミーナはジェラルドの手を握ってきた。
ちょっと握らせて。
そう言うと顔を塞ぎ俯いた。
彼女は何か呟いているようだがジェラルドには
何を言ってるのか聞き取れなかった。
ようやく逢えた…そうとも聞き取れなくはなかった。
車はハイウェイに続く道へと合流し、北へ向かう。
あてなどない。
ただひたすら走っていた。
2人はくだらない話しをして盛り上がって笑ったり 
ときには悲しい話しに涙してるミーナがいた。
女はよく喋るものだ。
ジェラルドは隣でケタケタ笑いながら語っているミーナを見て
そう思わずにいられない。
いつまで喋るのか…
ねえ、人の話し聞いてるの?
ジェラルドは返事さえしなかったが、軽く頷く素ぶりをした。
道なりの道を北へひた走るなか、車は一向に走ってくる気配はなくまた背後から迫ってくる感じすらない。
ひらすらしゃべりたおしたミーナはいつの間にか隣の席で寝息をたてていた
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