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代車
第7章 智美 1
木曜
始業が始まり 課員たちがパソコンを叩き始め
「吉沢君」前田が呼んだ
「飯田君と宮崎君の送別会 来週金曜で探してくれるかね?」
「人数は 経理部も参加すると言ってるので 16名で頼む」
吉沢が頭を下げ席に戻った
渡部は宮崎を見た
宮崎が渡部に顔を向け 小さく頷いた
お昼 宮崎が渡部の横に立ち
「主人離婚認めたは 月曜の夜テーブルに写真置いて 黙って主人見たの」
「主人言い訳しなかった 主人がまだ私を愛してるの、目を見て解ったわ」
「許したは・・・」
「でも離婚するの 先輩が仕事が軌道に乗って
手伝って欲しいって 誘われてたから行く事にしたの 有難う渡部君」
宮崎を渡部は 優しい目で見ながら頷いた