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代車
第9章 絹代
日曜
朝、何時もの場所へ向かった
女の子が家から出て来るのを見て 公園に向かいベンチに腰掛け
女の子はボールで、中年の女性と遊んでいると
ボールが渡部の下に 転がって来た
ボールを走って来た娘に渡すと
笑顔で有難うと可愛い声で言う
渡部は女の子の前に座り
「お名前は?」
「琴音四歳」と答え指を4本立てて見せ
見ると中年の女性が会釈してきた
琴音はボールを抱え 女性のもとに戻って行った
渡部は女の子が遊ぶ姿を眺め
女性と琴音が帰るまで、ベンチから眩しそうに見つめていた
車を新しいマンションに止め 部屋の整理を始め
午後は小物を買い込み、部屋を整えていた