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代車
第12章 麗と弥生
「このガウン ふわふわだ」
浴室から出て来て言いながら
渡部の右にあるソファーに腰を下ろし
出されたビールを口に運び テーブルのワインと
料理を見て
「これは?」と聞いてきた
「うん 一緒にパーティーしようと思って」
「女の娘 今から来るから」と言うと
立ち上がりテーブルのチーズを口に放り込み
「お前酒強かったっけ?」渡部のグラスを見て言う
「少し飲むように 成ったんだ」渡部が言うと
「何か変わったな!お前強く成ったみたい 俺の知ってる
お前気が弱くて20歳で童貞だったから 女紹介したら入口で終わらせて
彼女が後で俺の所来て怒ったの覚えてる」
笑いながら 渡部を値踏みするよう見た
「俺さ 最近女房抱けなくてな」渡部の目は優しく高木を見た
「カーちゃん 嫌いじゃ無いんだ顔はあんなだけど 良い女だよ」
「俺の仕事サポートしてくれるし 若いの面倒みてくれる」
「俺、背中に爪痕残して 家で風呂入ろうとしたら 何も言わないで
悲しそうに顔下げたの見て 気付かれないようにこの間まで遊んでたんだ
隣の芝生って遊んでみたく成るだろ」と漏らす