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代車
第13章 智美 3
汐の音を聞きながら 渡部は横に成り目を閉じ
波の音が耳をくすぐり
智美は渡部の顔を見続けていた
目を開けると 智美の輝くような目と合う
「お昼します?」体を ずらし二人の間に
サンドイッチと唐揚げ卵焼き
蛸の形のウィンナなどの 入ったタッパーを出して来た
「朝、頑張ったと」
照れながら呟き サンドイッチを渡部に渡して来た
口に運ぶのを不安そうに見て
「美味しいよ」
渡部が言うと
顔を輝かせ
「いっぱい食べて下さい」
自分も口に 運び始め
食事を終え 汐の満ち引きを 二人は黙って見つめていた
智美が岩場を指し
「あそこ行って見ます?」
渡部に言い シートを畳み岩場へと歩き出した
空いた腕を 智美は抱き着き渡部の腕に
胸の膨らみを感じながら 岩場を登り始め
智美が立ち止まり 鼻を鳴らしながら 靴に砂が入ったと訴え
肩を貸し 智美の足から靴を抜き砂を落とした
目の前に短いスカートから 張りのある腿が開き
白い物を見せ 靴を履かせ
潮だまりで小魚を追いかけ 時間が過ぎていた
気が付くと 日が大分落ち
帰ろうかと 促し車に向かった
帰りの車中 智美は陽に当たり 少し赤く成った顔を
シートに預け眠っていた