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代車
第13章 智美 3

金曜日の夜 智美からラインが入って
明日お昼を馳走するから 自宅に来てと
ハートの絵文字入りで 入って来た
OKと短く返事を入れると 
やったと 直ぐに返事が来て お休みと送りラインを閉じ
昼前にケーキを抱え 智美の部屋の呼び鈴を押すと 
智美が直ぐにドアを開け 渡部を招き入れた

寝室と6畳の壁際に台所を設けた
2部屋の作りに成っていて 
床にベージュのラグが引かれ
小さなテーブルが置かれている

「和也さんコーヒーと紅茶どちらが良いですか?」 
智美が訪ねながら レンジを操作していた
オーブントースターにパンを入れ
焼き始め サラダをテーブルに置き 紅茶のパックが沈められた
カップを渡部の前に置いた
レンジからラザニアがテーブルに 乗せられ 
パンをテーブルに乗せると
食べてくださいと 得意そうに勧めて来た

食べ始めると 確かに旨い 母親直伝で 
前日作り 一晩寝かせて焼くと
本格的に作って有った 

嬉しそうに 渡部の食べるのを見て 
食事が終わり 智美は片付けを終え 
渡部の横に座り 腕を押し付け 
嬉しいと喜んでいた 

部屋の中を 静かな時が流れ 渡部が

「何処か行こうか?」と言うと 

智美は 少し待っててくださいと言い 
寝室へ入って行った・・・
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