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代車
第3章 和江
駐車場を出た渡部は 市内の百貨店にいた
百貨店の駐車場に車を入れ
迷わず紳士小物売り場へ向かった
(・・帰って ゲーム・・・)
財布と名刺入れを 見て 迷わずレジに
すぐ使うから そのまま 下さい 現金を払った
(・・5万円 何?使うの? どうなっているの?俺?・・)
エスカレーターで上の階へ 紳士靴売り場へ 向かった
(・・・俺?・・何で???・・)
靴を 眺めていると 奥の売り場で 男子社員と女子社員が
渡部を見て 話しているのが見え
渡部の 服装は 何時も仕事で着用するスーツだが
ひじの部分は 白く みすぼらしく 映る
女子社員が 声を掛けてきた
「お気に召したお履き物 ございましたか?」
低価格の 靴売り場へ それとなく 誘導しながら 話しかけてくる
渡部は 無視して 奥の方へ進み 高価格帯の 靴を眺めていると
「お気に 召したの ございます?」 店員がまた声を掛けてきた
(・・これ 10万? 高いな・・・見てるだけ・・・)