この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
代車
第3章 和江
袋を持ち 紳士服売り場へと入って行くと 男子店員が駆け寄って来て
「二階堂様 お久しぶりです 今日は?」 渡部の姿を 見て
怪訝な表情で語りかけてきた
(・・俺 渡部だけど・・)
「少し服が欲しくて 今日は時間無いから 改めて見てもらうけど」
(・・・まだ・・買うの?・・支払いは???・・)
「これ 今から直すの時間 かかるかな?」
(・・・10万??・・もっと 安いのにしようよ・・)
陳列している中の一着を 手に取り 訊ねた
「お召しに なって見てください」
試着室に入り 身に着ける
「少し太られた 様ですね」
(・・・??・・・)
「ズボンの丈 詰めれば 大丈夫かと」 店員が答え渡部は
「同じサイズグレーと 紺 有るかな?」 尋ねた
(・・・そんなに買って・・支払いは???・・どうしよう・・)
「ございますが」 店員は答え
「三着 丈詰めだけで 閉店までに 間に合うかな?」
(・・・可笑しくなったの・・俺?・・どうしたの??・・)
「名前入れなくて 良いからあと シャツ三枚 用意して」
(・・・もう良いよ・・好きにして・・カップ麺で我慢する・・)
「今度 改めて 作りに来るから 今日は 間に合わせ」
(・・・・まだ・買う積り??・・ボーナス払い?・・)
「畏まりました どうぞ こちらへ」 売り場の奥の席に案内された