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代車
第3章 和江
荷物を車に積み込み 携帯を取り出すと 予約の電話を入れ
(・・???・・・)
車をコインパーキングに止めて 百貨店が見える2階の喫茶室に入る
「お一人様ですか」尋ねられ
待ち合わせと答え 窓側の席に案内され コーヒーをオーダーした
運ばれてきた 珈琲を飲んでいる時に
ビジネススーツを着た、靴売り場の女子社員が現れ
店内を 見渡し 奥の方へと 目を向け
渡部にも 二度ほど 目が向けられたが 通りすぎたのが 分かった
渡部が 手を上げ 真っ直ぐに向かってきて 席に着き
「スーツ着替えたんですか?」 驚いたように聞いて来た
「素敵な 靴を紹介してもらったから 合わせてね」軽く答え
ピンクの口紅の小さな口元が微笑んだ
(・・・何?・・恰好良い言葉・・どうなってるの??・・)
「食事今から 和洋中何が良い?」
(・・・ファミレス 何処だっけ??・・)
「和食が 食べたいかな」
レシートを持ち 出ようかと促すと 頷いて立ち上がった