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代車
第3章 和江
和江が目を開き 渡部を見つめ 上気した顔で甘えるように見つめ
「渡部さん 本当にサラリーマンですか?」
左腕を伸ばした上に 頭を乗せ和江が訊ねてきた
「普通の 冴えないサラリーマンですよ」
「毎日係長の嫌味を我慢して 働いてる サラリーマンですよ」
強調して話した
「嘘ですよ? 普通こんな部屋に サラリーマンが泊まりませんよ」
「お家が 超お金持ちなのですね?」
「いや 家は普通のサラリーマン家族」
「両親はまだ 働いている 弟も家を出たから 今実家は両親だけ」
「そんな 金持ちじゃ無いよ」
和江は 怪訝な顔をしながら 渡部を見つめ
「 まっ いいか 」と呟いた