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代車
第5章 綾乃
昼食が 終わり午後が始まる10分前に宮崎が席に着こうとする時
渡部が声を掛けた
「宮崎さんお願いが有るんですが」
「良いわよ 私高いから」
「晩御飯 牛丼一杯でどうです?」
「却下!!」宮崎は笑いながら渡部を見た
「何?」
「私明日 午前中居ないので この注文お願いしたいのですが」
「何?」渡部の席に来ようと席を立とうとするのを 渡部は止めて
「今 送りましたからパソコン見てください」
パソコンを宮崎が開くと パソコン画面動き始め
「何?・何?・何?・」 宮崎が驚いた様に画面を見つめた
画面が変わり 注文画面が出ると
「これとこれ 明日朝確認して間違いなかったら 送信してください
変更があったらここを変えてください」
矢印が動く 画面が閉じられ
「これが今送ったやつです」 矢印が一つのアイコンをクルクルまわる
「渡部君 人のパソコンで遊ばないの」 言いながら渡部を見る
「明日お願いしますね」と涼しい目で宮崎を見て宮崎が目を伏せた
渡部は明日、午後の出社に成ると 前田に申告した
以前の渡部の仕事振りなら 嫌味が先に出るのだが
前田は軽く、頷くだけだった