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代車
第6章 真由美
水曜日
渡部は証券会社に10時に入り 担当の女子社員が座り
渡部は 3銘柄1000株づつ オーダーし
手続きが終わり 渡部が立とうとした時
担当していた女子社員が 躊躇していた目を上げ
「 渡部様 」と声を掛けてきた
胸に 松本真由美とネームプレートが光る
渡部が座りなおすと
「渡部様 私を500万で 買っていただけませんか?」
思いつめた顔で言ってきた
渡部は 真由美の瞳の奥を じっと見つめ
「貴方の 何時も使っている キャッシュカード見せてくれる」
と言うと 真由美は奥に消えカードを渡部に手渡した
渡部はカードを確認すると 携帯を取り出し操作を終え
「松本さん確認して 今日は何時まで?」
「五時半に 終わります」
渡部は六時半に 何時ものホテルのレストランに来るように言い
店を出て 午前中家電量販店に 立ち寄り
幾つかの家電を 新しいマンションに
設置してもらうよう頼んだ
家具などは 日曜の契約後 家具屋に足を運び
今週末には 住めるように手配していた