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ジャスミンの花は夜開く
第5章 抑圧
狭い個室に湿った音がこだまする。
茉莉花はその音からも刺激を受けていた。
ピンク色の突起をなぞっていた指が、クレバスの中に滑り落ちる。


「あ…あん! はぁ…ん!」


上半身がどんどん後ろへ倒れて行く。
当然、掛けた腰は浅くなった。
淫夢に出てきた大きな男性器を思い浮かべると、自然と指が一本増え、中指と人差し指になる。
しばらくそれを茉莉花の女性自身で感じていなかったせいか、二本の指でさえとてつもなく大きく感じられたのであった。


「お…大きい! す…すごいぃぃぃん!」


出し入れする二本の指のストロークが早くなった瞬間だった。
玄関のチャイムが「ピンポーン」と鳴った。
茉莉花は我に返り、一瞬固まった。


(まさか…聞こえてないよね…)


「すみません!楠さん!搬入が終わった後のサインをいただくのを忘れてました!」


先ほどのイケメン運送業者だった。
荷物の搬入と設置が終わったらサインをもらわなければいけないのを、お互いが忘れていたのだ。
セールスだったり、今この時、茉莉花に会わなければいけない用事でなければ、居留守を使ったに違いない。
トイレに篭ってやり過ごせばいい。
しかし、ここに茉莉花がいることは、その運送業者が誰よりもわかっている。


「は…はい! 今…今、行きます!」


茉莉花は、濡れた自分の花弁と指をトイレットペーパーで拭きながら答えた。
洗面台に映る自分の顔は紅潮していたが、それよりも髪を乱しているのに気がついた。
便器の蓋と自分の体の間に挟まって窮屈な思いをしていた黒髪が、明らかに先ほどより広がっている。
ブラシでササっと整えて玄関に向かった。


「次の配送があったもので、ついそっちに気が行ってしまいまして、サインをいただくのを忘れてしまいました」
「い…いえ…。私も忘れてました。ご…ごめんなさい」
「では、こちらとこちらにサインをお願いします」


イケメン配送員がボールペンを渡してくれた。
茉莉花はそっと受け取って「ここですね」と確認して、サインを書いた。
ついさっきまで、自分の蜜壺に出入りしていた指でボールペンを握りながら。


配送員は深々と礼をして踵を返した。
茉莉花がトイレで自慰をしていたことには気づいていなかったのだろう。
ホッと胸を撫で下ろしていると、寝室に置いてあったスマホが鳴った。
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