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ジャスミンの花は夜開く
第7章 驚愕

茉莉花は綺麗に陳列されたDVDのタイトルに、つい目が行ってしまった。
卑猥なその表現は、昨夜から性欲を抑圧している茉莉花にとって、官能の炎を再び大きくさせるに余りある。
「バツイチ緊縛堕ち」
「いやらしいパンストで大家を誘惑するOL」
「中出しを懇願するキャバ嬢」
「女子大生縄狂い」
「バイブでアクメ・ああ、イっちゃう!」
「貞操帯が似合う女」
「調教は大家さんのお部屋で」
「アナルに悶える令嬢」
「SMプレイ、お願いします」
「私、縄に目覚めました」
「緊縛の虜になった歯科衛生士」
「お家賃は私の体で支払います」
などなど…。
自分の部屋に逃げなければならないことを忘れてしまうほど、茉莉花の欲求は爆発寸前であった。
DVDケースについ手が伸びてしまう。
背の部分のタイトルだけでクラクラしているのに、ジャケット写真はもっと際どかった。
一番大事な部分にはモザイクが掛かっているものの、少し目を凝らせばほとんど見えてしまう。
これが正規に出回っているものとは、到底思えなかった。
その中の一つに、茉莉花は吸い寄せられる。
「上京したての田舎娘が生交尾・もう元には戻れない」
『な…生…交尾…。元に戻れないほど…どうなっちゃったのかしら…』
白いブラウスに黒を基調にしたシャギーチェックのフレアスカート。
東京のどこかの街角だろう、電信柱を背にして顔だけをこちらに向けている。
彼女の瞳には憂いのような迷いのような色が見えた。
年頃で言えば、茉莉花とそう変わりがない。
『ま…まさか…、こ…この女性が…」
避妊具をつけないセックスに魅了され、後戻りできないほど悦楽の波に飲まれてしまったのだろうか。
茉莉花は自分でもわかるほど、ゴクンと生唾を飲んだ。
その刹那である。
茉莉花は背後に黒い影を感じた。
ハッと我に返り振り向くと、不動産屋と思しき人物と話をしていたはずの大家がそこに立っていた。
「どこに消えたのかと思ったら、こっちだったのかい。ご両親からあまりいい躾はされて来なかったようじゃの。プライベートスペースに勝手に入り込んではいかんな」
「あっ…、い…い…いえ、あ…あの…。ち…違うんです」
「ん?何が違うんじゃ?さっきの続きをこっちでしたいからじゃろ?」
「そ…そんなこと…」
「いかんのぉ。儂がご両親に代わって躾ける必要がありそうじゃな」
卑猥なその表現は、昨夜から性欲を抑圧している茉莉花にとって、官能の炎を再び大きくさせるに余りある。
「バツイチ緊縛堕ち」
「いやらしいパンストで大家を誘惑するOL」
「中出しを懇願するキャバ嬢」
「女子大生縄狂い」
「バイブでアクメ・ああ、イっちゃう!」
「貞操帯が似合う女」
「調教は大家さんのお部屋で」
「アナルに悶える令嬢」
「SMプレイ、お願いします」
「私、縄に目覚めました」
「緊縛の虜になった歯科衛生士」
「お家賃は私の体で支払います」
などなど…。
自分の部屋に逃げなければならないことを忘れてしまうほど、茉莉花の欲求は爆発寸前であった。
DVDケースについ手が伸びてしまう。
背の部分のタイトルだけでクラクラしているのに、ジャケット写真はもっと際どかった。
一番大事な部分にはモザイクが掛かっているものの、少し目を凝らせばほとんど見えてしまう。
これが正規に出回っているものとは、到底思えなかった。
その中の一つに、茉莉花は吸い寄せられる。
「上京したての田舎娘が生交尾・もう元には戻れない」
『な…生…交尾…。元に戻れないほど…どうなっちゃったのかしら…』
白いブラウスに黒を基調にしたシャギーチェックのフレアスカート。
東京のどこかの街角だろう、電信柱を背にして顔だけをこちらに向けている。
彼女の瞳には憂いのような迷いのような色が見えた。
年頃で言えば、茉莉花とそう変わりがない。
『ま…まさか…、こ…この女性が…」
避妊具をつけないセックスに魅了され、後戻りできないほど悦楽の波に飲まれてしまったのだろうか。
茉莉花は自分でもわかるほど、ゴクンと生唾を飲んだ。
その刹那である。
茉莉花は背後に黒い影を感じた。
ハッと我に返り振り向くと、不動産屋と思しき人物と話をしていたはずの大家がそこに立っていた。
「どこに消えたのかと思ったら、こっちだったのかい。ご両親からあまりいい躾はされて来なかったようじゃの。プライベートスペースに勝手に入り込んではいかんな」
「あっ…、い…い…いえ、あ…あの…。ち…違うんです」
「ん?何が違うんじゃ?さっきの続きをこっちでしたいからじゃろ?」
「そ…そんなこと…」
「いかんのぉ。儂がご両親に代わって躾ける必要がありそうじゃな」

