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ジャスミンの花は夜開く
第8章 屈服
大家の舌が侵入してきたのと同時に、泡立った液体のようなものを茉莉花は感じた。
それがどんどん流れ込んで来る。
同時に舌がクネクネと口腔内で蠢き、茉莉花の舌と絡み合った。


『あ…、あふれちゃう…』


茉莉花の口元から、二人の混じり合った唾液がこぼれた。
大家はそれを丁寧に掬い上げ、またキスの最中に二人の唇に戻す。
ブチュブチュと音を立てる唇と唇は、淫猥以外の何物でもなかった。


『こ…こんなに、キ…、キスってすごいの?』


深くしつこいキスに茉莉花はすっかり魅了されてしまった。
経験の浅い、若い女には当然のことなのかもしれない。
いつしか茉莉花は大家の怒張から手を離し、自分から大家の首に腕を絡ませていた。
大家もそれに応えるよう、茉莉花の頭を抱えるようにして唇を貪る。


『わ…私、ほ…本当におかしい…』


そう思っても後の祭りである。
あくまでも、拒絶をしなかった自分のせいなのだ。
大きな声を出さなかった自分が…。


「楠さん、あんたも儂に唾液を飲ませてくれんか?」
「ど…、どうすれば…」
「簡単じゃよ、この上に垂らせばいい」


大家は少し屈んで口を開き、アカンベーをするように舌を出した。
ヌラヌラと光り輝く大家の舌には、茉莉花の唾液もたっぷりと含まれている。


『い…いやらしい…。で…でも…もうダメ…。わ…私』


茉莉花は自分の唾液を絞り出すようにして、大家の舌へと注いだ。
一筋の流れとなってツーっと大家の舌へ落ちて行く自分の唾液。
汚らしさよりも卑猥さを強く感じた。
舌の上で少し溜まった茉莉花の唾液を、大家は口の中で転がせてから飲み干した。


「若い娘の唾液は本当にうまいのぉ。お返しじゃ。あんたも同じようにするんじゃ」


ハァハァと肩で息をしながら、茉莉花も舌を出して大家の唾液を迎えた。


「じっくり味わってから飲み干すんじゃ」


茉莉花は舌で大家の唾液を転がしてから、ゴクリと飲んだ。
今までの彼氏の唾でさえ飲んだことがなかったにもかかわらずだ。


「おさらいをせんとな」


唇を離したとき、茉莉花の視線の先に小さな赤い光がポツリと見えた気がした。
大家の顔越しだ。
その先に灯っていたように感じたが、そんなことにはもう気を配れないほど、茉莉花の心と身体は溶けきらんばかりになっていた。
大家の唇と茉莉花の唇がまた重なる。
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