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ジャスミンの花は夜開く
第10章 覚醒
「儂があんたを本当の女にしてやろう」
「ほ…本当の、お…女?」
「そうじゃ。今までの経験など所詮はガキの遊びと一緒じゃ。儂の責めで本当のオルガズムを迎えさせてやろう」
「オ…オルガズム…?」


さきほど味わったのがオルガズムだったのだろうか。
今まで感じたことのない、深い絶頂だった。


「外イキじゃ、まだまだじゃ。中でイカせてやるから、心配せんでいい」
「な…中?」
「そうじゃ。中でイケて初めて女になるんじゃ。こいつを入れてやるからのぉ。ほれ、触ってみい」


無理やり茉莉花の手首を掴んで、怒張を握らせる大家。
茉莉花は「イヤっ…」とは言うものの、掌を開いてそれを受け入れた。
顔も背けるはずが、視線は今までの人生で見た最大級の生殖器に釘付けである。


「か…硬い…」


率直な感想が茉莉花の口から漏れた。


「硬いじゃろ。そのまましごいてくれんか?」


左に曲がりながら更にカーブを描いて天井を向いている鎌首。


「そ、そんな…」
「こうすればいいんじゃ」


大家は茉莉花の手首を再び掴んで前後させる。
ゴツゴツと浮き出た血管が縦横無尽に走る怒張の硬さを、根本からエラまで、茉莉花は掌全体を使って感じた。
硬さも見事だったが、太さも凄い。
茉莉花のような女性の手では、親指の先と中指の先がくっ付かない。


「太くて見事じゃろ?」


手を前後させているうちに、より淫らな気持ちになって行く。
またじっとりと汗が玉のように茉莉花の額に吹き出て来る。
それに呼応するように、大家の生殖器の先端から、透明な汁が滲み出て来た。


『い…いやらしいわ…』


それが茉莉花の指を伝って手の甲、そして腕にまで垂れて来た。
先走り液としては、量が多過ぎると感じるほどだった。
ダラダラと流れ始める液体は、ヌメリを伴っている。
大家はそれを指で掬って、茉莉花の口に当てがった。


「舐めるんじゃ」


感じ入ってしまい半開きになっている茉莉花の口は、拒否するどころかすんなりとそれを受け入れた。
ヌルヌルした液体には、すでに大家のフェロモンが含まれており、ほんのりと塩気とともに苦味のようなものを感じる。


「どうじゃ、尺八してみんか?」
「し…尺八…?」
「そうか、あんたの世代ではそう言わんのだったな。フェラチオじゃよ。フェラ」
「そ…そんなこと…、わ…私、で…できません」
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