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ジャスミンの花は夜開く
第12章 困惑

友達同士でエッチな動画を見たことはあったが、あれは結局フィクション。
しかもみんなで「うそ!」だの「ありえなーい!」だのと茶化しながら見ていた。
だが、その先に見える光景は完全なるノンフィクション。
老父と若い女のまぐわいが始まろうとしている。
大家は「おお!」だの「おぅおぅ!」と喘ぎながら女の頭を掴んで左右にグリグリと動かしている。
一連の流れをお互いがよく把握しているかのように、息の合った前戯が続いていた。
『や、やだ…、オナニーしたくなっちゃうじゃない…』
茉莉花の手が自分の股間に伸びた。
ショーツの上からなぞってみる。
「あん…」
すでに湿り気を帯び、裂け目は男根を欲しがっているように思えた。
大家は隣室の女と汗まみれになりながら3時間ほどセックスをした。
茉莉花もそれを喰い入るように、ずっと見ていた。
右手は自分の股間を弄りながら。
何度イったかわからない。
大家に抱かれたときとはまた違う絶頂を何度も迎えた。
そのまま寝込んでしまい、気が付いたときには時計の針は9時を指していた。
あのドアスコープがどうなったか、気になって壁の様子を伺った。
しかし、大家の部屋へ見えなかった。
「どういうこと?」
だが、灯りがその縁から漏れている。
きっと数多ある、あの猥褻な写真で塞がれているのだろう。
確かめたかったが、それをするには大家の部屋に入らなければならない。
自分が半ば強姦されたあの部屋に。
またあの部屋の空気と雰囲気を感じるとなると、自分が自分でいられないような怖さが茉莉花にはあった。
『よ、余計なことは考えないようにしなきゃ…』
昨日と打って変わり、無心でシャワーを浴びて初日のアルバイトへ向かうことにした。
部屋を出るときに大家と顔を合わせないように…と願ったおかげなのか、茉莉花の部屋のドアが開け閉めされる音が聞こえていそうなものだが、大家は顔を出さなかった。
茉莉花が挨拶をした時の無愛想な雰囲気とは、180度違った103号室の住人。
そして彼女を手篭めにしているアパートの大家。
すごいところに引っ越してきてしまったことを改めて感じたが、ここを出て行ったら行き場所はない。
マンガ喫茶で寝泊まりするか、ホームレスになるか、実家へ帰るかの三択である。
バイト先に着くまで、茉莉花の頭の中は先のことでいっぱいだった。
しかもみんなで「うそ!」だの「ありえなーい!」だのと茶化しながら見ていた。
だが、その先に見える光景は完全なるノンフィクション。
老父と若い女のまぐわいが始まろうとしている。
大家は「おお!」だの「おぅおぅ!」と喘ぎながら女の頭を掴んで左右にグリグリと動かしている。
一連の流れをお互いがよく把握しているかのように、息の合った前戯が続いていた。
『や、やだ…、オナニーしたくなっちゃうじゃない…』
茉莉花の手が自分の股間に伸びた。
ショーツの上からなぞってみる。
「あん…」
すでに湿り気を帯び、裂け目は男根を欲しがっているように思えた。
大家は隣室の女と汗まみれになりながら3時間ほどセックスをした。
茉莉花もそれを喰い入るように、ずっと見ていた。
右手は自分の股間を弄りながら。
何度イったかわからない。
大家に抱かれたときとはまた違う絶頂を何度も迎えた。
そのまま寝込んでしまい、気が付いたときには時計の針は9時を指していた。
あのドアスコープがどうなったか、気になって壁の様子を伺った。
しかし、大家の部屋へ見えなかった。
「どういうこと?」
だが、灯りがその縁から漏れている。
きっと数多ある、あの猥褻な写真で塞がれているのだろう。
確かめたかったが、それをするには大家の部屋に入らなければならない。
自分が半ば強姦されたあの部屋に。
またあの部屋の空気と雰囲気を感じるとなると、自分が自分でいられないような怖さが茉莉花にはあった。
『よ、余計なことは考えないようにしなきゃ…』
昨日と打って変わり、無心でシャワーを浴びて初日のアルバイトへ向かうことにした。
部屋を出るときに大家と顔を合わせないように…と願ったおかげなのか、茉莉花の部屋のドアが開け閉めされる音が聞こえていそうなものだが、大家は顔を出さなかった。
茉莉花が挨拶をした時の無愛想な雰囲気とは、180度違った103号室の住人。
そして彼女を手篭めにしているアパートの大家。
すごいところに引っ越してきてしまったことを改めて感じたが、ここを出て行ったら行き場所はない。
マンガ喫茶で寝泊まりするか、ホームレスになるか、実家へ帰るかの三択である。
バイト先に着くまで、茉莉花の頭の中は先のことでいっぱいだった。

