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青い煩い、少女の情動。
第3章 机の角の感触は、

この状況に、流石の私も余韻に浸る暇はなくスカートから取り出したハンカチで机を拭きにかかる。はぁあ、またやってしまった。

と反省が頭を巡り始めたその時、
廊下から足音がコツンコツンと聞こえて来た。足音はどうやらこの教室に向かってきているようだ。やばいやばいどうしよう。パニックになって何もできないまま数秒がすぎる。取り敢えず机の上に放置している下着だけは、と下着をスカートのポケットに突っ込んだ瞬間、教室のドアがガガガと開いた。

『わっ、若宮さんいたんだ。』

と高くて愛らしい声が聞こえて、私はバッと振り返った。

『どうしたの、なんか都野くんの机びしょ濡れじゃん。』

すーっとこちらに歩いてきて、怪訝そうな目で私と響君の机を見る。

[えっと……水筒持ちながら窓の外見て、ぼけーっとしてたら、水筒こぼしちゃって……。今拭いてるとこ。]

私は必死で必死で言い訳を並べて、なんとか場を乗り切ろうとする。目……泳いでないかな。

『あーー、それはやってしまったね若宮さん。手伝おうか?』

なんかテスト終わってから寝てたもんね、と彼女は納得、という表情で手を打つ。

[ううん、私だけで全然大丈夫。それより木城さんこそどうしたの。]

彼女、木城紗季はクラスの委員長だ。勉強ができて、面倒見が良くて、可愛らしくて、胸も大きい。一見ラフな印象を受ける彼女だが、根はすごく真面目で響君のことも未だ名字で呼んでいるくらいだ。今日は彼女が所属する吹奏楽部の活動日だったはずだが……

『これを忘れてしまったのです。』

と木城さんは自分の机から束になった譜面を
取り出し、私に見せる。

[そうなんだ。]

『私は部活があるので、すぐに戻らなければ。じゃあ、またね若宮さん。』

[うん。部活頑張ってね。]

と別れの挨拶を交わし木城さんは早足で教室を去っていった。彼女は歩きながらぶつぶつと何か言っていたような気がするが…………関係ないだろう。
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