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青い煩い、少女の情動。
第5章 視聴覚室(またの名を……)
一時間目後の休憩時間。
『ねぇ、莉央どぉしたの?なんか響君とめっちゃ仲良さげだったじゃん、付き合ってるの?』
美琴から発せられた質問に私はぎょっとする。
[え?まだ付き合ってないよぉー。]
『まだ……。』
[あっ。いやそういう意味じゃないって……。]
心なしか周りの女子からの視線が鋭くなっているかのような……。うっ
[私ちょっとお手洗いに……。]
たまらずトイレに逃げ込んだ私はドアを閉めて独りになった瞬間に気づいてしまった。
[そういえば私、今履いてないんだった。]
響君とのお話に没頭していて忘れていたが、一旦気づいてしまったらもし忘れてしまうことはできない。途端にふとももがむずむずしてきた。やばい。休憩時間もうすぐ終わるし今はだめだ。
せめて昼休憩に……
辛うじて自制が働き、ふわふわした面持ちで次の授業に臨んだのだった。