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青い煩い、少女の情動。
第1章 図書室の誘惑

響君は感想聞かせてねと言った。この台詞は当たり前だが私が本を読むことが前提だ。響君は頭も良くて本も読み慣れてるだろうから、このくらいの薄さ、多分150ページくらい?、の本なら一日で読めてしまうんだろう。けど私は文字を読むのが壊滅的に遅い。

中学校の時、学校の夏休みの宿題で読書感想文が出たのだが、私は文字を読むのが遅すぎて本一冊読むのに一ヶ月丸々かかったのだった。やばい、どうしよう。また美琴の力を借りようか?いやそれはだめ。自分で読んで自分の言葉で自分の感想を伝えなきゃ、聡い響君にはすぐにバレてしまうだろう。卑しい目論見を看破されるのが一番まずい。

うーん、まぁ仕方ないか。読める所まで読もう。
とほほ……
と今にも溜息が漏れそうになって、 

ふと気づく。

私が今、胸の前に掲げているこの本はさっきまで響君が肌身離さず持っていたものだと。彼の芸術品のように滑らかで繊細な指先に何度を触れられて、真剣な眼差しでずっと見つめられて、穏やかな吐息がかかったものだ。彼が思いを馳せ、満足そうに微笑えむ姿がありありと想像できる。時に私のようにこの本も胸に抱えたかもしれない。

そう思うと私は平常心ではいられなくなった。
全身が、特に下腹部がひどく疼き出した。響君が長時間触れていたものを私が今触れている。まるで響君と触れ合っているかのような錯覚に陥り、思考が酩酊する。響君の腹筋を見た時と同じくらいに、身体が疼き、制御がままならない。

ふー、はー、と
口からは甘い吐息が止めどなく溢れる。思わずふとももに手を延ばすと、肌に少し触れるだけで身体がビクッと跳ねる。頭の中ではダメだとわかっているが、理性はとっくに崩壊していた。

さっき司書さんが書庫に入って行ったから今図書室にいるのは委員の女の子と私だけ。それにその子はカウンターで分厚い本を集中して読んでいる。私はふらついた足取りで棚の側面へ周り、棚に背中を預けてへたり込んだ。委員の子からも死角になっていて、バレることはないだろう。
その瞬間に
辛うじて保っていた堰が切れ、私は徐に手をスカートの中に入れる。下着の上から秘部を軽く撫でるだけでビクッと身体か跳ねる。こんなに興奮してるんだ。普段する時はこんなに敏感ではない。
私、響君の温もりでこんな……

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