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青い煩い、少女の情動。
第8章 布団の香り、
[ひさ起こしといて?僕電話してくる。]

私の様子を横目に見て、苦笑をしながらも響君は予定通り、電話をかけにいった。
事前の連絡で勉強会の日はピザの出前を取ろうという話になったていた。私はもちろん半額出すよと申し出たのだが、響君には『大丈夫っ、親から昼ごはんのお金多めに貰ってるから。』と断られたれてしまった。私が勉強を教えてもらっている立場なのに、面子が立たない。お風呂も貸してもらったし私は迷惑かけてばっかりなのでは?と落ち込みはするものの、
未だポジティブな感情の方が多い。

[ひさっ、起きて。もうお昼だよ。]

私はふとももの上で気持ちよさそうに眠る悠寿君の身体をゆする。気持ちよさそうに寝てるだけに、起こすのは申し訳なさがあるが、昼寝をしすぎて夜寝れなくなってもいけない。

悠寿君はだんだんと覚醒していき、

『莉央お姉ちゃん、おはよう。』 

とまだ完全には開ききらない眼で私を捉えた。
むにゃむにゃという音が聞こえそうなほど可愛らしい仕草だ。

[おはようひさっ、ピザ食べる?]

[うんっ。]

寝起きだろうが関係ない。ピザを嫌いな人は世界に数えるぐらいしかいないだろう。悠寿君ももちろん例外ではない。ピザという単語に耳ざとに反応を示し、あからさまに意識が急にはっきりしていた。

[ピザ好きなの?]

『うん。』

響君が昼食をピザにしたのも弟を思っての行動だったかもしれない。つくづくいいお兄ちゃんだ。

[あっ、どうだった?]

響君が帰ってきた。

『15分くらいで来るってっ』

[分かった。]

『にぃ、ピザ頼んだの?]

『うん。ひさ好きだもんねぇー』

『うんっ!』

ピザが届くまで、3人は他愛もない会話に興じ、無為に時間を潰していた。
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