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青い煩い、少女の情動。
第8章 布団の香り、

ぐぬぬ……自分の貧相さに感謝する日がこようとは……。
そんなこんなで今に至る。
えへへー、響君の布団っ、とだらしない思考が繰り広げられる中でも理性は働く。
[歯磨きっ。]
男女問わず清潔感は大事だ。普段も別に歯磨きを怠るとか、そう言ったことはないので、何の面倒くささも感じない。響君の歯ブラシを舐めてみようか、とも思ったが、どれが響君のか分からないのでやめた。4本あるうちの湿っている2本を選べば、確かにハズレは引かないが、なんかフェアじゃない気がしたから。誰に対してのフェアなのか、全くよく分からないが……。
そうして、布団に潜った私は遂に堰が切れた。
ジャージや布団を汚してはいけないので、万が一のためのティッシュを手元に用意する。
[んっ。]
触れているもの全てが響君のものだ。彼の清涼な匂いに囲まれている、ここは天国だろうか。
私はジャージの中に手を突っ込んで、必死で秘核を擦る。長時間蓄積したむらむらが、解消される機会を得た途端に一気に快楽へと転換されていく。
私は布団を胸の当たりまで引き上げて、誰かが来てもバレないようにしている。横向きに寝っ転がって、曲げた両足の間に手を挟み込んでいる状態だ。
はぁ、はぁ、
[うっ……。]
たまらず声が漏れる。どうしようもないくらいに興奮してしている私は、目をぎゅっと瞑って響君との行為を想像している。
けれど時々今日の悠寿君との出来事がチラついて、罪悪感はほどほどに、それよりも男の子に対する欲求が強くなる。
お腹に切なさがきゅんっと響いて、自然と全身に力が入る。
もうだめかも……。今日何回目だろうか。
[ぁぐっ、]
衝撃が来て足がピリピリと痙攣する。中がきゅっと絞まり、身体が跳ねる。
私は慌ててティッシュを掴み、秘部に押し当てる。
間一髪というか、かろうじてジャージへの被害は免れた。
あー、やめられないや……。
しかし、これに関しては仕方ない。好きな男の子の服を着て、その人の布団に入って、おまけに下着をつけていない。
そんな状況でこの疼きに耐えられる人間がどこにいるのだ。もしできる人がいたらお目にかかりたい。
それで、お前には性欲というものがないのかっー、って怒鳴りたい。もぉ……。

