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妻の過去 ~知りたい夫と知る男~
第7章 開封
音声は私がトイレに立ったところからスタートしていました。
数秒後、川島の声が流れます。
「俺さ、昔の写真も保存してあるんだ。
ホラ、見てよ。」
川島は小声で話していたのですが、ボリュームを上げると
バッチリきれいに聞こえました。
高かった分、申し分ない性能です。
「まだこんなの残してるの?」
「そうだよ。消さないよ。」
「ちょっと、やめてよ…」
「別にいいじゃん。」
「うわ、わっか~い。そりゃそうね。もう20年近い前だもんね。」
「うん。でも美奈はあんまり変わってないよ。
ホラ、この写真見てよ。」
「やだ、(フフフ…。)やめてよ。」
川島は妻の事を「美奈」と
ハッキリそう呼んでいました。
先輩社員だった妻を下の名前で呼ぶわけがありません。
昨日の覗き見た光景を思い出し、
私の心臓が高ぶってきました。
妻と川島が顔を近付け合ってスマホの画面を見て、
ヒソヒソ話をして、
まるで二人の世界に浸っていたような光景が。
数秒後、川島の声が流れます。
「俺さ、昔の写真も保存してあるんだ。
ホラ、見てよ。」
川島は小声で話していたのですが、ボリュームを上げると
バッチリきれいに聞こえました。
高かった分、申し分ない性能です。
「まだこんなの残してるの?」
「そうだよ。消さないよ。」
「ちょっと、やめてよ…」
「別にいいじゃん。」
「うわ、わっか~い。そりゃそうね。もう20年近い前だもんね。」
「うん。でも美奈はあんまり変わってないよ。
ホラ、この写真見てよ。」
「やだ、(フフフ…。)やめてよ。」
川島は妻の事を「美奈」と
ハッキリそう呼んでいました。
先輩社員だった妻を下の名前で呼ぶわけがありません。
昨日の覗き見た光景を思い出し、
私の心臓が高ぶってきました。
妻と川島が顔を近付け合ってスマホの画面を見て、
ヒソヒソ話をして、
まるで二人の世界に浸っていたような光景が。