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黒薔薇学園の白い百合たち
第1章 教育実習

「お前たち!やっていいことと悪いことがあるぞ!」

驚いてしゃがみこんでしまった私を
土方先生は助け起こしてくれました。

そんなびしょ濡れの私の姿をみて
クラス全員も土方先生も
思わず息を飲み込みました。

白のブラウスが水に濡れて
びっちりと肌に張り付いていて
ブラが完璧に透けて見えていたんです。

「由里ちゃん…色っぺえ…」

クラス全員が慌ててスマホを取り出して
透けブラの写メを撮りはじめた。

「ば、バカ!!写真なんて撮るな!!」

土方先生は私をクラスのみんなの視線から庇ってくれたのでしょうけど
それが抱き寄せる形になってしまって…
私は濡れた体の冷たさと
抱き締められた恥ずかしさで号泣しちゃた。

「お前たち!バカも大概にしろよな!!」

生徒を叱りつけながら
何だか役得とばかりに
土方先生は強く私を抱きしめていた。

「土方ぁ~、俺たちを叱るより
早く由里ちゃんを着替えさせてやんなよ」

「そうだ!そうだ!風邪ひくぞ~」

「何なら裸で授業するか?」

クラスのみんなは一斉に蜂の巣を突っついたように騒ぎ出した。

「くそっ!後で罰を与えるからな!
みんな覚悟しておけ!」

土方先生は「僕のジャージで良ければ着替えてください」と、私の肩を抱いて体育館の更衣室に連れて行ってくれました。

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