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黒薔薇学園の白い百合たち
第1章 教育実習
「さあ、これに着替えてください」
生徒たちに服を汚されるのは日常茶飯事なのか
土方先生は着替えのジャージを用意していました
「安心して…ちゃんと洗濯してありますから」
僕は更衣室の外にいますから
安心して着替えてくださいね
そう言い残して
土方先生は更衣室のドアを閉めた。
体が冷えてきて
ブルブルと全身が震えた。
いえ、震えたのは寒さのせいだけじゃありません
私が在籍中も、
たまにはハメを外す生徒はいましたが、
こんな風に誰かをびしょ濡れにさせるような
そんな悪戯をする子はいませんでした。
悔しいやら情けないやらで
私の指先はプルプル震えて
ブラウスのボタンが上手く外せません。
おまけにブラウスが濡れて
ピタッと肌に張り付いているものだから
脱ぐにも脱げません。
ゾクゾクと寒さが襲ってきます。
私は背に腹はかえられぬと
ドアの外にいるであろう土方先生を呼びました。
「土方先生!そこにいらっしゃいますか?」
「ええ、誰にも覗かせないように見張ってます」
「あの…申し訳ないんですけど…
脱ぐのを手伝っていただけませんか?」
「えっ?」
「あ、変な意味じゃないんです…
ブラウスが濡れて肌に張り付いて…
一人じゃ脱げなくて」
「いいんですか?」
「いいも何も、早く脱がせて!
体が冷たくなってきちゃって…」
女性の教師を呼んできてほしいとか
そんなことは頭に浮かびませんでした。
寒くてどうしようもなくて
一刻も早く濡れた服を脱がせて欲しいとだけ考えていました。