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黒薔薇学園の白い百合たち
第7章 女教頭先生、女に目覚める
「お風呂、先にいただきました」
着替えなどないので
彼には井津美が熱帯夜の時、
寝苦しい時に着用する寝巻きを貸してあげたけれど
体格がいいので油断するとすぐに前がはだけてしまう。
若い高校生の体にドキドキしながら
「じゃあ、私もサッと入浴済ませちゃうわね」と
赤面しながら浴室に逃げ込むように飛び込んだ。
余計なお節介だと思われそうだけれど
彼の脱いだ下着を洗ってあげようと思い
手にして『ちょっとだけだから』と
下着の匂いをスースーと嗅いだ。
当然の事ながら
汗とアンモニア臭しかしなかったけど
それでも異様に興奮できた。
バスタブに浸かりながら
いまだに窓ガラスにへばりついているヤモリに目をやり『あなたはいいわね、若い男の裸を堪能したのよね』とヤモリに嫉妬した。
お風呂から上がって
いつものルーチンで冷蔵庫からビールを取り出した
彼は未成年なので申し訳ないけど麦茶で勘弁してもらいました。
それをビールでも飲んでるかの様に
一気に飲み干すと「ぷはー」っと大袈裟に息を吐いた。
「うふふ、君、酒豪になりそうね」
「教頭先生、その『君』って呼び方やめてくださいよ。僕には誠っていう名前があるんですから」
「ああ、そうね。いつまでも『君』とか『あなた』じゃ変よね
じゃあ、誠くんって呼ばせてもらうわね
ついでだけど、ここは学園じゃないから
私の事も井津美って呼んでくれる?」
「はい!井津美さん、今夜一晩お世話になります」
そう言って立ち上がり一礼するものの
寝巻きが小さすぎて
彼のイチモツが丸見えになっていた。