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黒薔薇学園の白い百合たち
第1章 教育実習
「じゃあ…そっちに行きますけど
お願いします、背を向けておいてください」
「わかりました
だから、早くお願い!!」
ガチャ…
更衣室のドアが開いて
侵入してくる気配がしていた。
「ぬ、脱がしますね」
何だか興奮しているの?
声が上ずっています。
土方はドキドキしていた。
いい歳していながらと笑われそうだが
この歳になるまで
女性の肌に触れたことがなかった。
男女のグループでワイワイがやがやと騒ぐことはあっても
こうして狭い部屋で男女二人っきりだなんて
今まで未経験だった。
張り付くブラウスを脱がすと
ブラジャーのベルトが
いやでも目に飛び込んできた。
まだ21歳のピチピチした白い肌は
土方にとっては目の毒だった。
おまけにブラウスを脱がすと
フレグランスだろうか、
甘い匂いがムアッと立ち込めた。
「さ、早くジャージを」
脱衣かごの中のジャージを手にとって
由里の肩に羽織らそうとした。
「ブラも…外してください…」
「えっ?」
聞き間違いだと思った。
ブラウスだけでいいじゃないかと思った。
「勘違いしないでね…
ブラのカップが一番グショグショなの
これを外さないといつまでも寒気がするわ」
「そうなんだ…
じゃあ、失礼するよ」
ブラのホックを外そうとすると
どうしても指先が背中に触れる。
『や、柔らかい…』
女の子の背中ってこんなにも柔らかいのか…
ついつい調子にのって
土方の指先は由里の背中をつつつーっと撫でた。