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黒薔薇学園の白い百合たち
第8章 らいと君とのリプレイ

教頭先生が執務室に入り、
A組の担任である 先生が着席するや否や
どういう事だったんですか?と
 先生の周りに先生たちの人垣ができた。

「早い話がネグレクトですよ
まあ、生徒名とかは勘弁してくださいな」

「そうですか、では、親御さんに
厳重注意して一件落着ですね」

土方先生はホッと胸を撫で下ろした。

「いえ、話はそんなに単純ではなかったんです」

「えっ?というと?」

「話が終わりかけたのですが…
教頭が…その生徒を自宅で預かると言い出して…」

「それはちょっと深入りしすぎじゃないですか?」

「ええ、私も学園長も反対したのですが…
教頭が頑として譲らないものですから…」

「それで?どのようにしてまとめたんですか?」

土方先生も、このようなスキンダルには興味津々なようで、話を打ち切りたがっている 先生に
尚も食い下がった。

「そこで本人の意向にお任せしようと…
生徒自身に電話をして教頭のお世話になりたいかと聞いてみたんです」

「なるほど…その生徒は教頭先生との生活を選んだんですね?」

「その通り…もしかして立ち聞きされていたんですか?」

いえいえ、先ほどの教頭先生の機嫌の良さから
きっとそのようにまとまったんだろうなあと思っただけですよ。

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