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黒薔薇学園の白い百合たち
第8章 らいと君とのリプレイ
私はスマホの画面を確認して飛び上がるほど驚きました。
だってそこには
全裸の男女が体を重ねあっていたんですから。
女性は髪の毛を下ろして、
度の強いメガネを外しているものの
知っている人が見れば
それが里中教頭先生であることは一目瞭然でした。
そして正常位で体を重ね
真剣な眼差しを里中教頭先生に注いでいるのは
高校生らしき男の子でした。
「あんた…これって…」
「言ったろ、僕は芸能記者を目指しているって
教頭先生がA組の生徒を家に住まわせてると聞いたんで、張り込みさせて貰ったんだよ」
ちょうど良い具合にキッチンの小窓に隙間があったんで、そこから激写させて貰いました。
らいと君は得意気に武勇伝を語った。
「ダメ!!これこそ立派な盗撮よ!
犯罪じゃないの!!」
「犯罪じゃないよスクープだよ」
消しなさい!今すぐ消さないと警察を呼ぶわよ
そう言って叱りつけても
らいと君は「警察を呼ぶなら呼びなよ、その前にこの画像をネットにさらすけどね」と
臆することなく開き直りました。
「みんなが知りたい情報を流して何が悪いのさ
それに日向先生は、なぜ、ムキになって画像を消せと言うのさ」
だって、当たり前じゃない!
そんなものがバレたら学園に激震が走るわ!
時と場合によっては学園が失くなってしまうのよ
私は必死に画像の消去を願い出た。