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黒薔薇学園の白い百合たち
第10章 一人だけの訪問

そんな折、教員室の内線電話が鳴った。

「日向先生、あなたに掛かってきた電話よ」

電話を取った先生が
私の目の前の内線電話を取りなさいと言った。

「あ、すいません、ありがとうございます」

誰からだろう?
私の知り合いならスマホに連絡してくるはずなんだけど…
私は訝しがりながら外線ボタンを押した。

- 由里さん?私よ淑子よ -

『お義母様!?』

私は慌てて隣の土方先生に背を向けて
小声で通話し始めました。

「先日はお時間を頂きありがとうございました
あ、それとお洋服の事なんですけど…」

ちゃんとお断りを入れてお返ししたいと話そうとした。
だけど、こちらの声には耳を傾けてはくれずに

- あなた、今夜、うちに一人で来なさい
いいわね、雅人抜きで一人で来るのよ
夕方6時に迎えの車を回すから。いいわね -

それだけを告げると
唐突に通話が切れた。

土方先生はお義母様と縁を切るから
反対されようが気にするなと言ったけれど
やはり土方先生の妻になるのであれば
正式に認めて欲しくて
私は単身で、
あの大豪邸に乗り込むことにしました。

「誰からの電話?」

知らんぷりを決め込もうとしていたようですが
やはり気になるのか、土方先生はいてもたってもおられないようで、私に聞いてきた。

「あ、いえ…
ちょっとした友人から…」

ふぅ~ん…
ポロポーズを受けてもらって
婚約した余裕からか、
土方先生はそれ以上、
問いただすことはしなかった。

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