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黒薔薇学園の白い百合たち
第10章 一人だけの訪問
「気難しい母も、どうやらあなたを気に入ったようだし、満場一致であなたを我が家に迎え入れることにしました」
そう言いながらお義兄さまの義明さんは
どんどんと衣服を脱いでいきます。
「な、何の事でしょうか?」
土方先生は、この家を飛び出したのだから
実家は関係ない、認めてもらわなくても二人だけで幸せな家庭を作りたいと言ってくれていたのに
お義兄さまの義明さんは、この家に私を迎え入れたいと言う。
戸惑う私を尻目に
ついには義明さんが下着姿になってしまった。
「雅人に由里さんは勿体ない
今夜はね僕と由里さんを見合いさせるために
あなたを招待したんですよ」
「見合い?」
「母はあのように気難しい女でね
今まで付き合ってきた女を紹介したけど
どいつもこいつも気に入らなかったようで…
そこへ、あなたならどうかと
母があなたを気に入ったようで僕に薦めてきたんだよ」
「ちょ、ちょっと待って!
何を仰っているのか理解できないわ
私は、あなたの弟の雅人さんの婚約者なのよ」
「わかっているよ
でも、婚約=結婚じゃないでしょ
まだ引き返せれる筈だ。
あんな家を飛び出した貧乏人に成り下がったあいつよりも、僕と結婚した方が幸せになれるよ
そうは思わないかい?」
私が立ち上がれないのをいいことに
お義兄さまの義明さんは
私の体に覆い被さってきた。