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黒薔薇学園の白い百合たち
第11章 女帝 淑子
その視線に気づいて
淑子が彼の方に振り替えると
義雅の顔がすぐ近くにあった。
「そんなに焦っても良いアイデアなんて浮かびませんよ」
そう言ったかと思うと
不意に口づけされた。
「ちょ、ちょっと!あなた、私に何をするの!」
「何をするって決まってるじゃないですか
少しばかりリラックスさせてあげようかと思いましてね」
経理担当の人材募集をしていたのを知って
異性交遊の激しさでそれまでの会社をクビになった義雅は藁にもすがる思いTOSHIKOブランドの面接を受けた。
面接には社長の淑子が自ら担当してくれたが
その時に義雅は淑子に一目惚れした。
『いつか、この女を自分のモノにしてやる』
その思いからTOSHIKOブランドの一員となってから、ずっと淑子の体を狙っていた。
「やめなさい!私は今、それどころじゃないんだから」
キスをしてきた義雅を叱責しながらも
体がゾクゾクしたのを覚えている。
「ほんの半時間…いや、数十分でいい
僕とリラックスタイムを楽しみませんか?」
そう言うと義雅は
スッと立ち上がって
淑子を背後から抱き締めてきた。
「やめなさい!人を呼ぶわよ!」
「もう社内には誰も残っていませんよ
僕とあなただけです」
椅子に座ったままの淑子を
背後からハグしながら
慣れた手付きで淑子の胸をまさぐった。