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黒薔薇学園の白い百合たち
第11章 女帝 淑子

「ねえ、あなた…
あなたは私と結婚して良かったと思っている?」

「なんだい?藪から棒に…
良かったと思っているに決まっているじゃないか」

最初の頃こそ営業に苦心したが
淑子が地位を確立してからは
電卓を弾くだけで
面白いようにお金が懐に飛び込んできた。

好きだ、惚れたと淑子を騙し、
跡取りを産ませてからは
影に隠れて女遊びも充実させて
数えきれぬ女を抱いてきた。

幸か不幸か、双子を出産してからは
淑子から夜の相手をねだられたこともない。
これほどセックスに淡白な女だとは思いもしなかったが、それゆえに女遊びをしまくった。

「ねえ…あなた…」

ウィスキーグラスをタンっとテーブルに置いて
淑子が普段発することのない声を漏らした。

『えっ?』

誘ってもいないのに
淑子はガウンをスルリと脱ぎ捨てた。

『おいおい、よしてくれよ…
この歳になってお前を抱く気になれないよ』

そう思いながらも、
金づるの女の機嫌を損なわせては
何かと厄介なので

「どうした?久しぶりにこっちで寝たくなったのかい?」と
自分を誘ってきているのかと
淑子に真意を尋ねた。

「バカ…わかってるくせに…」

いつもの高慢さは消え、
一人の女としての艶かしい声を久方ぶりに聞いた。



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